ページ

2011年6月26日日曜日

指南書

珍しい噺である。森乃福郎師匠で繁盛亭で聴いた。氏は珍品を探して高座にかけるのが趣味のようである。京都の清吉が主人公、男の悋気でストーリーが続く。縁があり、お花を嫁に取るが治らない。そのうちに父が亡くなる。父も心配していた。葬儀で住職さんから迷った時にと「指南書」を受け取る。ある日、草津の叔父さんに50両を届けることになった。大津に着くと、草津行の矢橋船が出るという。道中で知り合った御仁から誘われて迷った。指南書をみると「急がば回れ」とある。清吉さんは歩いて草津に。ところが大雨と強風で船が沈没。全員亡くなった。叔父さんもビックリ。
草津名物「姥が餅」を持たせて、京都に戻るとお花が二つの床を敷いて寝ている。ここで悋気が。
我慢して自分も寝ることに。あくる朝、姥が餅を食べようと二人に勧めたのだが。変な臭いが。指南書を開けると「うまいものは宵の内に食え」と書いてあった。これがサゲ。落語には、秘伝書というのもあるが、ちょっと違う。
急がば回れは、これが語源らしい。福郎師匠は博学。読書家である。彦八まつりでも「古本屋」を出している。「姥が餅」は草津南洋軒の名物、蕎麦も旨い。お店に入ると「蕎麦は蕎麦でもあなたの傍がいい」とのポスターがある。こういうお店は大好きである。

2 件のコメント:

  1. 森乃福郎師匠,どこかで一度聞いています。「テレビで見たのと違うとお思いでしょう…」と言っていました。
    「指南書」という話,面白そうですね。
    姥が餅の店も,ぜひ行ってみたいです。餅は土産にして,蕎麦をいただきたいです。

    返信削除
  2. 先代の福郎さんは、男前でした 競馬の番組の司会者でもありました うばがもちは、草津の名物 うばのお乳を表しているとか 草津の駅前から1号線に出ると南洋軒が経営する「宿場そば」あり 南洋軒は駅弁もやっていて、ここのすき焼き弁当 いなりずしは好物です いなりずしはあぶらげが良く染み透っています 今もあるのかな 新入社員のころ、栗東・草津・近江八幡・八日市にいました 

    返信削除