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2012年5月22日火曜日

談志と一之輔

「一之輔の凄いところは登場人物にクスグリ(ギャグ)をしゃべらすのが上手い」というのは落語協会会長の小三治師匠の評である。的を得ている。一方、談志師匠は、考える噺家である。噺の意味をよく考えている。ただ単に語っているわけではない。それに世間のことをよく勉強している。ところどころにクスグリを入れる。これが実に巧みである。

新釈落語噺(中公文庫)を久しぶりにめくってみた。おしげもなく洒落を披露している。「真田小僧」の続きを語っている。こういうことを思いつくのは談志師匠くらいだろう。これを語らないと落語は面白くないと言っている。確かにそうだ。一之輔さんも凄いけれど談志さんはもっと凄い。嫌味や破天荒な人だっただけに世間を騒がしたが、本を読んでみて改めて凄いと感じる。

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