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2012年7月22日日曜日

菊志んの祇園祭

落語協会のインターネット落語会が配信されてきた。今週は「菊志ん」さん。古今亭圓菊師匠のお弟子さんである。もちろん真打ち。江戸では人気者である。本物は見たことがないが画像でみると前より少し太ったような気がした。圓菊師匠のところには、もうひとり「菊の丞」さんという人気者がいる。菊志んさんの兄弟子にあたる。

さて、「祇園祭」。この時期7月の噺である。上方ではあまり聞かない。江戸から伊勢へ、そして京へ。京の人が京の自慢話をさんざんするのは良いとして、最後は江戸の悪口を言ってしまう。遂に江戸の旅人が激怒して爆発。サゲは難しい。御所の紫宸殿の砂をつかむと「おこりがおちる」。江戸城の砂利をつかむと「首がおちる」。おこりがおちるという意味が分からない。現代では使わない言葉だからである。おこりとは、発熱などの一種の病気のこと。おこちがおちるとは、ある物事に夢中になっていた状態から醒める。それに比べて江戸は首が落ちる。江戸のほうが凄いのだというのだろうか?この噺はサゲではなく、途中のお国自慢が面白い。王城の地とか、コンチキチンとか神田祭りとか、巧みな話芸がある。本当は30分以上の噺だが、寄席の持ち時間の関係で途中の面白いところをだいぶカットしていた。

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