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2012年7月20日金曜日

6代目文枝 なう

7月16日に桂三枝さんが6代目桂文枝を襲名。三枝さんが自分の誕生日に襲名したのは特に思いがあるのだろう。三枝さんは吉本興業のタレントだから、吉本興業からの強い要請もあったのではないかと推測している。これから1年間、各地で襲名興業がある。ぜひ行きたいということはないが、何か機会があれば文枝さんを観てみたい。

三枝さんを初めてみたのは、昭和44年だから43年前になる。会社の運動会にタレントとして来てくれた。一緒の写真も残っている。そのときはまだ売り出し中。知っている人は少なかった。いやいなかったのでは。あとで、人気者になったから三枝さんと分かった。この後、毎日放送の「ヤング、オーオー」で爆発した。テレビ・ラジオで大活躍した。4人組のパンダを結成、林家小染、きん枝、八方のリーダーとしてまとめていた。やはりテレビに強い吉本興業ならではのことである。
ずば抜けていあたのが桂三枝、オヨヨ、いらっしゃーい、芸というより、会話が上手な噺家である。特に創作落語はこの人の右に出る人はいない。先日、やまだりょこさんが桂三枝の自叙伝らしきものを発刊した。立ち読みだったが、その中に特撰の創作落語のあらすじが掲載してあった。私の好きなのは、「読書の時間」これは分かりやすい噺で、江戸でも林家正蔵さんが演じて大受けしていた。なにはともあれ落語界のトップランナーであり、今後の活躍を祈念したい。

2012年6月28日木曜日

亀佐 笑福亭円笑

繁盛亭ライブで円笑師匠の「亀佐」を聞いた。円笑師匠は上方で唯一江戸落語を演じる方である。逆に桂小南師匠は江戸で数少ない上方落語を演じた(1996年没)。円笑師匠はこの噺は珍しい噺だと言っていた。確かに初めて聞く噺だ。米朝作らしい。なぜ演じないかと聞けば、米朝師匠曰く「おもろない」からと答えたようだ。亀佐は、亀屋佐兵衛のこと。今でも伊吹山の近くに店を構える「亀屋佐京」というもぐさの老舗の主人のこと。坊さんの説教の途中で大いびきをかいて寝てる御仁がいる。誰かと思えば、亀佐。もぐさを売り歩いて疲れたのか。こらこら寝ている奴があるか。体をゆすぶっても全然起きない。そこで、「(お灸を)すえたなはれ」と坊さんが言う。これがオチ。亀佐は、お灸をすえるという掛け声でもぐさを売っていたので、そのあてつけに言ったのがオチ。

もぐさは、漢字では百草。百草園というのが東京にある。江州の伊吹山は、薬草の宝庫らしい。信長が西洋の薬草をたくさん植えた。子どもの頃、よく言われたものである。悪さをすると「やいとをすえるぞ。」お灸をすえるとも言われた。今でもビジネスで「お灸をすえる」ということは使うことがある。あのもぐさを盛ってじわーと攻めてくるやいと。熱いのなんの、手がちぎれるのではないかと思う。落語には若旦那が幇間の一八相手に鍼をする「たいこ腹」というのがある。鍼はピクピクと心地良いが、やいとは嫌だ。だから、ストレスのないように暮らしたい。

2012年6月23日土曜日

志らく 雨ン中のらくだ

新潮文庫の志らくさんが書いた本「雨ン中のらくだ」を読ませてもらった。談志師匠との想い出が綴ってある。志らくさんは、まだお目にかかったことはない。どんな声でどんな容姿か知らない。が、相当な人物であることが分かった。志らくというのは、フランスの大統領の「シラク」から取ったとのこと。かなりの大物であることが分る。

談春さんとのことも書いてある。入門は談春さんの後だ。築地で修行するのが習わしであったので談春は築地で奉公した。しかし、志らくは行かなかった。そのあたりのいきさつを事細かに書いてある。やはり二人は意識している。それにしても談志師匠は凄い。あまり感じていなかったが、談志師匠は、桁外れの落語家のように思う。単なる毒舌家ではない。落語のことをよく考えている。現代で言えば、誰にあたるだろうか?上方でいえば桂米朝さんか、桂三枝さんか、改めて偉大さが分かった。

2012年6月3日日曜日

志の輔独演会に満足

5月26日(土)森ノ宮ピロティホールにて志の輔落語を鑑賞した。会場は1000人収容だが、ほぼ満員。年輩の方が多い。初めての志の輔さん。日本で一番チケットの取りにくい噺家とのこと。大阪での公演は4日連続。26日は3日目だった。2時半開演で、終わったのは5時前だった。

いきなり志の輔さんが出てくる。演目は中村仲蔵。落語の場合は、何を演じるのか分からないことが多いのだが、立川流は予め決まっていることが多い。それだけでは、4500円は高いので、他に何かをやらないといけないということで、創作落語を一席。「ハナコ」という黒毛和牛の噺を演じた。これは先日東京に出張したときに、飛行機の中で聞いたものだった。筋は分かっていたのだが、やはり面白かった。さて中村仲蔵は、歌舞伎の噺。一度聴いたことはあるが、志の輔さんは解説付きで丁寧に丁寧に語る。実に巧みだ。笑いのツボをよく知っている。間も最高。さすが第一人者である。ファンも多い理由が分る。満足した高座であった。

2012年5月22日火曜日

談志と一之輔

「一之輔の凄いところは登場人物にクスグリ(ギャグ)をしゃべらすのが上手い」というのは落語協会会長の小三治師匠の評である。的を得ている。一方、談志師匠は、考える噺家である。噺の意味をよく考えている。ただ単に語っているわけではない。それに世間のことをよく勉強している。ところどころにクスグリを入れる。これが実に巧みである。

新釈落語噺(中公文庫)を久しぶりにめくってみた。おしげもなく洒落を披露している。「真田小僧」の続きを語っている。こういうことを思いつくのは談志師匠くらいだろう。これを語らないと落語は面白くないと言っている。確かにそうだ。一之輔さんも凄いけれど談志さんはもっと凄い。嫌味や破天荒な人だっただけに世間を騒がしたが、本を読んでみて改めて凄いと感じる。

2012年5月19日土曜日

国立演芸場にて

真打昇進襲名公演3日目のプログラム シルバー料金1,300円とは有り難い。

前座:春風亭一力(延陽伯)
二つ目:三遊亭金兵衛(孝行糖)・・・身内かどうか知らないけど熱烈ファンが1名いて拍手が強烈
真打:五明楼玉の輔(マキシムド呑兵衛)・・・末広で白鳥さんから聴いたことあり。初めて見た。
奇術:マギー隆司(顔は談志師匠似)
真打:橘家圓太郎(骨釣り)・・・品があります。初めて見た。好印象の噺家。
真打:柳亭市馬(親子酒)・・・得意の歌を唄う、ええ声でした。やはり実力者である。
真打:林家木久扇(松竹梅)・・・まじめにやれば落語もできるね。面白かった。
仲入り
口上:玉の輔・圓太郎・一之輔・一朝・市馬・木久扇
    玉の輔の司会が滅茶苦茶
師匠:春風亭一朝(喧嘩芝居)・・・初めて見ました。地味だが・・。芝居ものが上手いようだ。
漫才:ゆめじ・うたじ(箸の話)・・・一度聞いたことがある。長すぎた。
真打:春風亭一之輔(青菜)・・・通常の青菜とは違うように演じた。一之輔流?これが人気の秘密

真打昇進襲名披露

春風亭一之輔さんの真打昇進襲名披露公演に行ってきた。こういう公演は生まれて初めてのような気がする。さすが落語界のヒーロー。21人抜きとのこと。年功序列の世界での快挙。国立演芸場は満員御礼の札。実際は少しだけ空席があったが、チケットは売れていると一之輔さんが言っていた。

さて、お目当ての口上である。進行は五明楼玉の輔さん、真ん中に一之輔.右には師匠の一朝。隣に落語協会副会長の市馬師匠、隣に相談役の木久扇師匠、左には圓太郎師匠が並ぶ、圓太郎、市馬、木久扇がお祝いの口上を述べる。そのあと玉の輔さんが、一朝師匠の口上を紹介するのを忘れてしまうハプニングが起こる。一朝師匠も苦笑い。一之輔は、落語が好きで好きで、稽古、稽古の毎日で上手くなったということを語る。最後に一之輔さんが、口上を述べる。お客さんは大満足。終始なごやかなムードで口上は終わった。一之輔さんは、トリとして「青菜」を語る。これが最高に面白い青菜であった。