ページ

2011年8月4日木曜日

金明竹

前座噺らしい。この噺は、関西弁で捲し立てる中橋の加賀屋佐吉方から参じた男と道具屋で店番していた与太郎のやり取りが面白い。古道具を持ち込む。早口、しかも関西弁での口上に面白がる与太郎。店のおかみが聞いても分からない。「のんこの茶碗、黄檗山金明竹、寸胴の花活、古池や蛙飛び込む水の音・・・」など次から次へとリズムよく出てくる。戻って来た主人が問いただしてもさっぱり要領を得ない。はっきりしたことがないかと尋ねると古池に飛びこんだという。あいつには道具七品を預けてあるのだが、それを買ってかな。買わず(蛙)でございますがサゲ。
三代目金馬師匠の噺が絶品とか。三代目は、はきはきとして声も良く通る。しかも面白い。あの顔がいい。落語家そのものである。
三遊亭圓丈師匠は出身の名古屋弁でやるようだ。一度聞いたが忘れられない。圓丈師匠ならではのアレンジだ。

3 件のコメント:

  1. おはようございます。
    三代目金馬師匠の「金明竹」,CDを持っています。カーナビに録音して何度も聞きました(男の口上も覚えました)。「寸胴の花活け」が3回目には「寸胴切りの花活け」になったりして,面白いです。
    加賀屋佐吉方から参じた男が来る前に,与太郎によって旦那が盛りがついたことになってしまうという話があって,この部分も笑えます。
    金馬の艶笑話もいいですね。
    金馬と志ん生で,落語が好きになりました。

    返信削除
  2. そうですか CDお持ちですか 今度お会いできるときにお借りできれば大変嬉しいです。小さいころラジオで聴いていました。歯切れが良くて分かりやすくしかも面白い うまいですね 間も絶妙 三代目の目黒のさんま覚えています。
    孤児になった海老名葉子さんの里親になって、立派に育てたのですね。人情家で素晴らしい噺家ですね。

    返信削除
  3. CD,もちろんお貸しします。他にも何枚か金馬師匠のCDがあるので,それも一緒に。

    「浮世床」か何かで,観客の女の子がコロコロと笑っている録音があります。老若男女に好かれたことがわかります。

    返信削除