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2011年8月7日日曜日

片棒

柳家さん喬師匠の片棒をDVDで観た。人気者の喬太郎さんの師匠である。さすが、味がある。小さん=さん喬=喬太郎師匠とつながる。とぼけたような感じだが、表情とアドリブが最高であった。
ケチの代名詞である赤螺屋吝兵衛さん、ケチと倹約で財産を残した。さて三人の倅のうち誰に身代を譲るかを考えていた。そこで、自分が死んだらどういう葬儀をだすか松太郎、竹次郎、梅三郎の三人にそれぞれ問いただす。
長男の松太郎は、会葬者には贅沢な料理を出し、お土産まで用意して一人2,000円、三千人を呼ぶという。親爺は激怒。竹次郎は、山車を出して2晩お通夜をして、吝兵衛さんの人形を出して踊りだすと言う。イヨマンテの夜じゃないんだから、もう良いと親爺は怒りだす。梅三郎は出来る限り質素にやると言ってくる。親爺は喜ぶ。出棺もたくあん樽で済ませる。臭わないかな、もう死んでいるのでいいかと言いながら、樽を運ぶのはどうするのかと問いただすと、樽の担ぎ手が自分しかいないので困っていると言う。親爺さん、心配するな、片棒は私が担ごうというのがサゲ。

1 件のコメント:

  1. この噺,知りませんでした。三匹の子豚ではないですが,だいたい3番目がしっかりしていますね。

    倹約は美徳ですが,「一文惜しみ」の徳力屋万右衛門みたいでも困りますね(ただし,この噺,圓生のCDで聞いたのですが,ちょっと徳力屋がかわいそうになりました)。

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