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2011年11月9日水曜日

千両みかん

みかんの季節である。これから正月にかけての果物の王者はみかんだと思う。昭和39年、初めてみかんを長崎で買った。100グラム10円とあった。10円?安いな、これ100グラムくださいと言ったらひとつのみかんを呉れた。高校の修学旅行の時である。この時、みかんひとつが、100グラムであることを知ったのである。
志の輔さんの「千両みかん」を聴いた。この噺は、昔よく聴いたが、志の輔さんでは初めて。なんとも言えないタイミングで笑いを取る手法は真似が出来ない。古典であるが、現代のアドリブを入れる。そうか、今は夏、みかんがあるわけないだろうという怒りのタイミング、思わず笑ってしまう。オリジナルの笑いの感覚である。江戸では神田の千惣。そこにみかんが一つだけあった。これが千両という。倅が欲しいという。親爺が倅のために・・というと番頭も倅のために・・・と調子に乗る。お前が倅と言うことないだろうと言われて、笑いがドットコム。10袋で千両、3袋なら300両と換算し、倅から3袋いただいた番頭がそれを持って夜逃げしたというのがサゲ。落語ならではの噺である。

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