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2011年11月19日土曜日

崇徳院

百人一首つながりで「崇徳院」という噺。これも何回も聴いた。笑福亭松喬師匠もよくやる。笑福亭といえば、お酒の噺が多い。相撲場風景とか禁酒番屋(関所)、三人上戸とかである。先日、呂鶴さんの三人上戸を聴いた。特にサゲはないが、わあわあいうております、おなじみの三人上戸でございますで噺は終わる。

「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ」崇徳院は和歌をとりわけ好んだ。この歌は恋のはげしい情熱を詠んでいる。高津さんの茶屋で若旦那の作次郎が隣に座ったお嬢さんに一目ぼれ。お嬢さんが忘れ物をした。作次郎がそれを知らせてその御礼にお嬢さんが色紙に歌を詠む。「瀬をはやみ・・・」と上の句。作次郎はどこのどなたか分からないお嬢さんに恋の病で寝込んでしまう。心配した父親が番頭さんにお嬢さんの捜索を依頼。見つけたら大金を出すという。番頭さんは、自分の女房にせかされて床屋・風呂屋を探す。「瀬をはやみ・・」と念仏のように唱える。お嬢さんの方も同じく恋の病。やはり同じように探していたのだ。床屋で双方の代理人が出くわす。喧嘩となり鏡を割ってしまう。サゲは「割れても末に買うとぞと思う」少し歌が違うが良いとしましょう。それにしても素晴らしいストーリーだ。 

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