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2011年10月2日日曜日

秘伝書

道具屋ではないけれど縁日には沢山のお店が出る。怪しい小屋もある。蛇女とか人魚女とか、だみ声の口上が怪しさを倍増する。奥でおっさんが本を売っている。結構高い。もちろん、サクラも群がっている。これらを落語にしたのが秘伝書である。4代目桂米紫さんで聴いた。都んぼ改め米紫である。3代目は、大きな太った噺家であったような気がする。千里セルシー寄席で何回か聞いたことがある。4代目は若くて元気が良い。都丸改め塩鯛の弟子である。

釜なくて飯を炊く方法(鍋で炊け)ひと月100円で暮らす方法(ところてん、一突き100円)とか、ただで電車に乗る方法(車掌になれ)とか若い女の子にきゃきゃ言われる方法(ここでは答は書けない)天皇陛下になる方法(これも書けない)最後に少ないお金で大儲けする方法、これは何かと読めば、これと同じように本を売れ。これがサゲである。単純な笑いであるが、お客さんは爆笑。江戸ではばかばかしくてやらないのでしょうね。

1 件のコメント:

  1. ひとつき100円…とか,どこかで聞いた記憶がありますが,こういうまとまった(?)話だということは知りませんでした。

    米紫さんは,先日の桂南光独演会(京都)で「真田小僧」を聞きました。塩鯛さんの会でも聞いた記憶があります。

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