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2011年10月25日火曜日

読書の時間

何回聴いても噴き出す噺だ。三枝師匠は落語の天才だとつくづく思う。このような創作落語を100近く作っているという。選りすぐりの34撰のDVDを購入しているが、どれもどれも逸品。特に「読書の時間」は5本の指に入る。
先日、この噺を正蔵さんから聴いた。正蔵さん、こぶ平改め正蔵である。弟のいっ平は、三平になっている。江戸でこの噺を聴くのは珍しいと思う。お客さんは、読書の時間で、生徒が島崎藤村のことを島崎・フジムラと読んだことでドット笑う。細雪をほそゆき、細道をささめみち、とくると更に笑う。やりやすい客だ。たけものしょうじじっとくは武者小路実篤、そう読むほうが難しいとか。きんいろよまた、までくるとお腹をかかえて笑っている。
私が面白いと思うフレーズは、厚い本だな、なんだ全国時刻表かという場面、しかしこのフレーズは出てこなかった。そして、竜馬がゆく、ここで最高潮、正蔵さんが、おお・・という顔が面白い。最後は息子と父親の会話があるが、この日は時間の関係か、最後までいかなかった。江戸のお客を笑わすのはこれが一番。しかし著作権料を払うのだろうか?それが気になる。

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