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2013年7月12日金曜日

一之輔の凄さ

春風亭一之輔は、真打になって1年 昨年東京で襲名披露興行を見たばかりである その後、寄席、ラジオなどで活躍 関西には滅多に来ない 数える程ではないか この日も日帰りだったようだ 喬太郎さんから聞いた 二人とも日大の落研だから仲が良いのだろう 同期は三遊亭王楽、上方では市楼とか2001年入門 市楼と比べて悪いが一之輔の実力は相当高い 天狗になっている態度が今までの噺家にないタイプなので人気があるのだろう

「初天神」といえばお馴染みの噺であるが一之輔の「初天神」はどこか違う 得意ネタだけあって至る所で面白さを倍増しているのだ 想定外の会話が実に面白い そもそも子どもが違う 自分なりに変えて大人のような口をきく子どもに仕立てている それがまた受ける おとっさん大好きだよ 俺はそれほどでもないよ 果物買って 飴買って みたらし買って・・・とねだる金坊 叩かれて鳴くと思うだろう とか 金坊が脅しをかけたりするのが一之輔流 この会話が最高である 子どもが竹ちゃんの家に生まれれば良かった 俺もお前が竹ちゃんだった買ってやるよとかいろいろ言うが八五郎さんは動じない 親爺の名前が八五郎というのもサプライズである 噺は凧揚げまで途中で切れる ここまでで21分 ぜひ凧揚げまで聴きたいと思った 江戸にもいないが上方にもいないタイプで人気の秘密がわかるような気がする

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