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2013年7月13日土曜日

上方落語の三喬は髪形落語家

三喬がマクラで言うのは決まっている お客さんからいつも言われますねん「三喬さん いつも髪形がぴちっと決まっていますね」「はい 私は上方の噺家ですから」 ほんまに三喬さんの髪形はいつみても角刈りが決まっている 植木の手入れではないが見事だ 三喬の得意ネタは泥棒もの盗人ものである 顔がどことなくそういう感じがするといえば失礼にあたる 一度打ち上げでご一緒させていただいたが素顔は至って真面目である 噺も上手い 時事ネタもたくさん取り入れお客さんを笑わすところなどは上方でナンバー1である

三喬は「鷺取り」を演じた この噺は何回も聴いたことがある 上方でしかやらない噺かもしれないそのくらい馬鹿馬鹿しい噺である 最初はスズメを一度に取る方法 「トリトリ」 伊丹名物はみりんのしぼり粕のこぼれ梅と南京豆(スズメが寝る枕)で仕掛けるが失敗 ここでは江戸のスズメが出てくるがこれを喬太郎雀と呼んでお客を笑わす このあたりが三喬のアドリブ 絶妙である ツボを心得ている この日は時間の関係か鷺取りの最後のオチ(四天王寺の五重の塔から飛び降りる)まではいかず トリを取る商売で成功して全国の駅前にチキンの店を作ったというケンタッキーフライドチキンのオチで終わった まあそこまで考えるかと感心した三喬さんの苦労が伺える

 

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