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2012年3月17日土曜日

春團治の野崎参り

3月の平成紅梅亭で春團治師匠の「野崎参り」を聴いた。1000人ほど入るホールはほぼ満員。野崎参りは何回か聴いたことがある。野崎参りは屋形船で参る・・・という歌があるくらい有名であるが、行ったことはない。5月の1日から始まるようだが、一度行ってみたいと思う。師匠がマクラで関西の三大参りは、京都祇園八坂さんの「おけら参り」、讃岐金毘羅さんの「鞘橋の行き違い」、それに野崎参りというていた、しかし讃岐の鞘橋は聞いたことがなかった。鞘橋というのはあることはあるのだが。・・・・

さて春團治師匠の十八番だけあって、この噺は聴かせる。何回聴いても面白い。口喧嘩で相手をやりこませると、その年の運が向いてくるという。喜六と清八の会話と、土手の向こうの口喧嘩相手の会話が落語になる。船頭との会話もある。同じような噺で枚方のくらわんか船、三十石船もある。春團治師匠は、1930年生まれだから今年82歳、お元気である。羽織の脱ぎ方といい、関西弁の柔らかさといい、上方にはなくてはならない噺家である。

2012年3月4日日曜日

ユリイカの談志特集

ユリイカという雑誌に談志特集が載っているということを杏太郎さんから聞いた。談春さんの独演会でこの雑誌の紹介があったという。特に月亭可朝さんのインタビューが良いとのこと。早速、アマゾンで購入。本屋さんに行かなくても簡単に読みたい本が手に入る。立ち読みの楽しさはなくなるるが、便利になったものだ。ユリイカという雑誌、時々本屋で手に取ることがあるが、買ったのは初めて。まじめな雑誌である。これからも注目したい。

さて、本の中身。月亭可朝さんのインタビューも談志師匠のことが詳しく載っていて、談志さんの人柄が良く示されていたと思う。型破りは共通。志らくさんのインタビューも興味があった。それよりも戸田学氏の記事も良かった。懐かしいミナミの暫の中田昌秀さんが出ていたからだ。中田先生は上方演芸発展の功労者である。上岡龍太郎とも親しかったようだ。上岡さんはインテリだった。たくさんの名前が出てきて懐かしい談志特集だった。本を読んだ後に「黄金餅」のDVDを鑑賞。やはり談志師匠は素晴らしい噺家である。

繁昌亭ライブで楽しむ落語

たいてい毎晩、落語を聴いている。繁昌亭のライブである。毎月1000円支払っている。2月の三週は大好きな福郎師匠が出ている。メイドカフェの新作落語をやっている。いまどきだからこのカフェに携帯電話のメールが出てくる。この2つがテーマ。噺は、メイドカフェで遊んでいる亭主にやきもちを焼いている奥様の正子さんが自ら家でメイドになる噺。つまりホームメイド正子。

新作落語を書きたいと思っている。現在台本を募集中。いろいろ考えてみた。思いつかない。ポイントは「サゲ」だと思う。福郎師匠の話も「メイド」=「冥土」と掛けている。そういえば、字の変換で思いがけない発見がある。そういう「サゲ」を見つけたら後は筋書きだけだ。面白いことを並べれば良い。しかしこれがなかなか難しい。しかしいつかは挑戦してみたい。