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2014年4月23日水曜日

露の瑞は可愛い


露の瑞(みずほ)は都師匠の4番目の弟子。雅、眞、紫の次。田辺寄席で初登場。小柄で着物が良く似合う女性だ。京都女子大卒。演目はお馴染みの「動物園」。なかなか落ち着いている。切れ味も良く、大阪弁の使い方も宜しい。ネットで検索すると昔々なんと桂雀々師匠の弟子だったようだ。桂鈴々と言ったらしい。どうりで上手である。また、何といっても可愛らしい。これは楽しみである。誰かに似ていると思ったら、江戸の「ぴっかり」を思い出す雰囲気だ。都一門は最近紫も活躍しているようで、楽しみな弟子が入った。

動物園は小学生にも大うけの落語である。うちの孫も聞いたらしい。だいたい園長は長谷川さんだったが、瑞の場合は前田さんだった。どうしてだろう?瑞の本名と違うし、どこから持ってきたのだろうか?よくあるのが、米朝の中川さん、松鶴の竹内さん、枝雀の前田さん、いずれも本名を時々使っている。そういえば、江戸の禁酒番屋は近藤氏、上方の禁酒関所は松本の旦さん。それぞれ違うのも面白い。

2014年4月22日火曜日

春駒さんを偲ぶ会(田辺寄席)


今日は、昨年12月31日にお亡くなりになった春駒師匠と同期の噺家が「偲ぶ会」をするというので、是非行きたいと思って田辺寄席に足を運んだ。昭和46年入門は、文太師匠、仁智師匠、雀三郎師匠の4人。春駒師匠はどちらかといえば、地味な存在。だが頭は4人の中ではふさふさしていたことを思い出した。文太師匠の話によれば、桂きん枝さんとは同じ高校だったとのこと。きん枝さんは昭和44年入門、2年早かった。春駒師は独特の語り口調があった。固いと言うか昔の警官のような感じであった。

この日は仲入り後に3人で春駒師の思い出を語った。文太師匠が司会進行役。全員同じ一門ではなかったため、そんなに深い付き合いではなかったとのこと。笑福亭、枝雀、文枝。春駒師は春団治。このような話は滅多に聞けない。それぞれの個性が良く出て良かった。お客さんもいつもより多くて期待している様子が分かった。春駒師のDⅤDがあった。上方落語の会。演題は「親子酒」酒のみの親子が喧嘩をしてしまう。こんなぐるぐる回る家は要らんというのがサゲ。実におもしろい噺である。春駒師のご冥福をお祈りしたい。

2014年4月4日金曜日

風喬さんの短命



この短命は、伊勢屋の養子が若死にをしたことで噺が始まる。これで3度目だ。何が原因か?嫁さんの器量が良すぎるのが原因らしい。嫁さんの手が養子に触れると若死にするらしい。それを聞いた八五郎は家に帰り、お茶漬けを食べて女房に給仕をしてもらい茶碗を受け取るときに手を触ってもらおうとして確かめたのだが、女房の顔を見て、ああ俺は短命ではなく長命だというのがオチ。
手が触るというのは今では通じない話だそうである。今は手が触ったくらいではなんともない時代。昔はそうではなかっjたようである。  

風喬さんは少しとぼけている感じがある。見た目がそうである。名前の通り風貌がそのような感じ。
松喬師匠の最後の弟子で、右喬さんの方が先輩のようである。たんたんと喋り、どことなくとぼけた味を出している。