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2011年12月25日日曜日

ハワイの雪

喬太郎さんの創作落語である。新潟に住む90歳の留吉さんのところにハワイから手紙が届く。ジェームス安田という孫が出した手紙。留吉を捨ててハワイに行った千恵さんが今日か明日の命と言う。ぜひ留吉さんに看とって欲しいという。孫娘の恵理子と一緒にハワイに飛ぶ。お土産は新潟の雪である。行李に入れて行ったのだが、途中で水に溶けてしまう。一緒に雪かきをして遊びたいという留吉。雪をクール宅急便で送れば良かったと反省していると、雪が降って来る。手に積もった雪で遊ぶ二人。やがて千恵さんは帰らぬ人に。おっかけ行くよと留吉さん。現代版人情噺である。

今週末は大雪に見舞われた。新潟ではないが、当地も負けていない。雪深い新潟からハワイに行く噺に喬太郎さんのアドリブが盛沢山あり楽しい。千恵さんはハワイではなく「チェコ」に住んでいるとか。ディープシニアの腕相撲大会でハワイ旅行のペアのチケットをゲットするとか。恵理子が学んだのはメソポタミヤ語とか。退職金をホストにつぎ込んだとか。笑いを取る。そういえば、徳光さんが結婚式は疲れると言っていた。「疲労宴」とか。またある人が高熱を出したけど、布団の中でおならをしたら熱が下がったとか。「屁(へい)熱」とか。くだらない噺は大好きである。

2011年12月18日日曜日

歌之介師匠の手水回し

日本の話芸をみていたら三遊亭歌之介師匠が出ていた。珍しい。話芸は演者が決まっていているので面白くないと思っていた。方針を変更したのか?これからもどんどん出てほしい噺家である。とにかく面白い。初めて聞いたのは5年前。旅行のバスの中であった。鹿児島弁で短く切って話をする。ところどころに人物の実名を挙げる。実名と思うのだが確認したことはない。十八番は「龍馬伝」。そのとき龍馬は・・・。マクラはワンパターンだが何時聴いても笑ってしまうから不思議だ。

さて、手水回しは、上方の噺。歌之介師匠も大阪の高校出身だから関西弁は上手い。アクセントが様になっている。手水とは、朝、顔を洗う時の洗面器のこと。大阪から来た旅の人が「手水を回して」と女中さんに頼む。それが分からず旅館の主人以下振り回される。長い頭を「ちょうず」と解釈してアントニオ猪木が頭を回す。身振りが面白い。どうしても分からず、大阪の旅館に2人で一泊。手水を頼むと洗面器に塩と歯ブラシが出てくる。塩を入れかき混ぜて飲んでしまう。飲み終わったら、二人目の手水が出てくる。これは、お昼に飲むというのがサゲ。同じような話で「転失気」を思い出した。

2011年12月6日火曜日

時うどん


高松に行った うどんを食べた 初めてのお店 いつも友達がやっている店に行くのだが時間がなかった たまには違うお店もいいか 製麺所と書いてあった ざるうどんを頼んだ タコのてんぷらも追加した うどんは丼に入れて出てきた やはりざるはざるが良い しかし 製麺所だから仕方ないか  スダチを絞って出汁に入れて食べた 少し麺が固かった あまり口にあわないなあと感じた やはり友達が一番

うどんにまつわる落語は多い 時うどんが有名 ひとつ ふたつ・・今何どき・・一文を誤魔化した これをまねたアホ 何どきの時を間違えて多く支払う 白鳥さんの「時うどん」は確か「トキ」うどんだった 新潟県出身でトキ 環境問題を取り上げてのトキうどん 最高に脱線する創作落語 先日SWAが解散した 夢枕獏氏の本を買って読んでいるが面白い 昇太 彦いち 喬太郎 白鳥の活躍は今後も楽しみ