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2022年11月13日日曜日

第八回 喬若独演会


302人定員の阿倍野区民小ホールは満席だった 11月5日(土)コロナの感染者が増えつつある中の落語会は厳しいと思う 私自身今年3回目のライブ鑑賞 毎月のように通っていた寄席が遠くなっていた
案内をみると師匠(七代目松喬)に入門を許されて25年経ったとか 結婚して17年 福太郎君が生まれて11年 私は48歳になったとか 人生の半分以上が落語家として過ごしてきた とある
私が六代目松喬師匠の寄席に通うようになって約15年になる その時は七代目のところには喬若師の他に喬介師がいた 今は喬龍 喬路(見習い中?)がいて弟子が4人 師匠を入れての一門会が楽しみである
今日の開口一番は呂翔が務めた 「らくご男子」のひとり 演目は「つる」声が大きく上方の噺家らしい顔つき 続いて喬若師の「ちりとてちん」これは大いに笑った 腐った豆腐を食べるときの「クサー」の連発 大げさな仕草が笑いを誘った こういうには大げさな方が良い 
続いては松喬師匠が登場 マクラでは弟子のことを褒めたりイジリをして最後は「知らんけど」で締める 大爆笑 さすが 泥棒の話を始めたので何かなと思ったら「月に群雲」  小佐田定雄先生の創作だった それも七代目のために作った共作の噺 これを聴くのは確か2回目 生では初めて 「月に群雲」に対して合言葉は「花に風」が面白かった 貴重な噺を聴いて得した気分になった 再び喬若師が登場「初天神」を演じた 一粒種の福太郎君のこともたっぷり
仲入りの後は「高津の富」を喬若師が熱演 あまりやらないネタと思ったが たっぷり聞かせてくれた これで無事に公演は終了 生の噺はやはりいい
 

桂文吾襲名披露公演イン米子


6月25日米子で小文吾さんの文吾襲名披露公演があった 小文吾改め六代目文吾 このおめでたい日に上方から文枝師匠・春団治師匠・小文枝師匠・福郎師匠・新治師匠が駆け付けた 会場の米子コンベンションの大ホールはほぼ満員 2000人くらい入るホール 米子の人は熱心だ 小文吾さんは米子で活躍しているので当然と言えば当然
小文吾師匠を知ったのは倉吉豊田亭 もともと上方の噺家だった 15歳から20歳まで四代目文吾師匠門下だった その後落語界を離れて舞台に 28歳の時に米子に 会社勤めをしながら落語に携わって来た
豊田亭でお会いした時は70歳を超えていた 1937年生まれ だから御年85歳 声にも張りがありすこぶる元気な師匠 ほとんどの会に出演して頂いた 珍しいお噺をされるので面白かった そんな師匠だからこの日は行くと決めていた ラインでお伝えしたら喜んでいただいた 
さて公演 弟子の悟空の開口一番は長名息子(寿限無) 新治さんの得意の講釈ものの狼講釈 春団治さんは珍しいまめだ 文枝さんは創作落語の初恋 口上があって 福郎さんは珍しい鶴飛脚 きん枝改め小文枝さんは孝行糖 トリは文吾師匠の天災 で終わった