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2019年3月30日土曜日

第5回同志社寄席vs京都大学




今年の同志社寄席は京都大学を迎えての企画 聞くと同志社出身の噺家3名の内、諸般の事情で雀喜師が出演できないとのこと どうしたんだろう 
前座の阿久太さんは「兵庫船」彼は花園大学卒 俳優を経て落語家に 入門が遅いので今年48歳になる 
京大卒の福丸さんは「書割り盗人」別名「だくだく」書割りとは演劇で大道具の一つ 木枠に紙や布を張りつけ風景や建造物を描いて舞台背景としたもの 壁・柱など一定の法式で書き割るところから来ているもの 落語は何もないから箪笥とかを書いた家に泥棒が入るところから始まる 別名だくだくというのは わき腹から血がダクダク出たつもりとかいうセリフから来ている 何々しているつもり という「つもり つもり」の会話が面白い 福丸さんは将来有望な噺家であることには間違いない
続いて喬楽さん やはり病の影響か 自信がなさそうで小噺 雷さんとお日さんとお月さんの小噺で笑わした 
仲入りの後は京大卒のたま師  最近よくかけている「憧れの人間国宝」文楽での人間国宝をもらうという噺 落語家=米朝師匠かと思ったが全然違った 創作落語である
トリは福郎師匠の「井戸の茶碗」古典中の古典 清兵衛と作左衛門が登場 聴きたかった噺であった 久しぶりに満足した 帰り福郎師匠に御礼を言って帰路についた

2019年3月10日日曜日

鶴二独演会 繁昌亭


2月24日日曜日夜 繁昌亭にて鶴二さんの独演会があった 昨年の前売りで購入していたので忘れかけていた 3月?チケットを確認すると2月だった もう少しで忘れそうになっていた 繁昌亭に着いたのが17時30分 既に入場が始まっていた 最後の列だったので前の席があるかなと心配していたが5列目の真ん中のひと席が空いていた ラッキー 鶴二さんの会には和服姿の女性が多いのが特徴 この日も多かった
露の瑞の「ん廻し」で開口一番 続いて鶴二さんの「軽業講釈」 お馴染みの旅ネタである 軽業一座と講釈師のやりとりが面白い まさに軽業と講釈だった 
続いて松旭斉天蝶さんの「和妻 浮かれの蝶」何だろうと思ったら蝶々とのお遊び 紙で作った蝶々を扇子で風を送り浮かす有様は本当の蝶のように見える 天覧の芸とか?素晴らしいこのような芸を初めて見た 天蝶さんは前の芸名が「わんだふる佳恵」とか 2016年に改名したらしい なかなかの美人であった
仲入りの前は鶴二さんの「親子茶屋」三代目春團治師匠からお稽古をつけて頂いた噺とか 何回聴いても面白い 
三席目の「替り目」はいつも聞く噺と少し違った 隣の三人連れのご婦人が「上手やね」と言っていたが面白かった 初めてなのか 常連なのか 鶴二さんが上手なのは誰もが知っているのに・・・
ところでこの繁昌亭から悲しい知らせが届いた 正確に言えば上方落語協会からであるが6月の改修工事で寄付の名前入り提灯を全部撤去するとのこと 約束違反である 突然の一方的な知らせに繁昌亭の従業員にクレームを出した
もう繁昌亭には魅力がなくなった そう思いながら帰路についた