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2017年6月30日金曜日

田辺寄席第788回は盛況

6月の水無月席の17日の昼席 新じっくりたっぷりの会は笑福亭生喬の段 だった 生喬さんはなかなかの勉強家で芸達者 好きな噺家の一人である 今日も珍しい噺をやるというので楽しみだった
まずは「青空散髪」という創作 林家染五楼作で何回か聞いたことがある 天王寺を連想する上方ならではの笑いが一杯 続いて「重ね扇」という古典 笑福亭松鶴が演じていたようだが最近では演じる人がない珍しい噺 それでも今はさすがネットで検索すればユーチュウブで出てくるから凄い 歌舞伎の噺であったが生喬さんがじっくり演じて噺に引き込まれた さすがである
今日は弟子の生寿さんの「孝行糖」と鶴瓶門下の瓶吾さんの「皿屋敷」 文太師匠の「蛇含草」が演じられ たくさんのファンを喜ばせた 「蛇含草」は今まで聞いたことのないストーリーで文太師匠の得意の「贋作」だったが凄く面白かった
ところで田辺寄席がピンチだということがマスコミにも伝わり、今日も取材があったようだ 私も少しばかり寄付をした なんと100口10万円も寄付をされたファンもいて世話人の方は喜んでおられた 若い人が少ないのが残念であるが会員としては楽しみにしているので火が消えることは避けたい 今日は少し早めに行ってチラシの折り込み作業をお手伝いした さわやかな気分で落語を聴いたので満足した一日でした

2017年6月12日月曜日

たま独演会2017夏

たまの独演会 ほぼ満員の300名 年配が多かった 根強いリピーターだろうか たまはチケットの売り方も親切だ いろいろ考えてくれている 今日もチケットレスでEプラスの画面で入場 ところが受付が今一つ知らないので困ることがある
さて慶治朗が最初に登場 なかなか男前だ 確か米團治の三番弟子 写真では丸坊主だが髪を伸ばして登場 マクラが面白かった 蕎麦屋の主人が男と思い込んでお父さんお父さんと呼んでいたら実はお母さんだったとか 「みかんや」も上出来
二番目は呂竹 鳥取大落語研究会出身 松鶴師匠のマクラは途中まで良かったのだが九官鳥の「誰や」でとちった それからは何だか動揺して「近日息子」もやや出来悪し こんな実力ではないのに 笑いが少なかった
たま登場 マクラは松鶴の話題と笑福亭小松の話題 二人とも亡くなっているからということで特に小松のエピソードを語った 小松という咄家は知らないのでピンと来なかったのだが マクラの後は新作落語の披露だった「クイズ」という噺 これは実に良く出来ていた 皆さんの反応を見ながら喋ると言っていた さすがだ 続いて演じたのは権助芝居だった これは初めて聴く噺だった
仲入りの後は江戸から瀧川鯉朝が登場 師匠は春風亭柳昇らしい 自己紹介が面白かったので印象に残った 新作落語の「街角のあの娘」不二家のペコちゃんの噺 やはり江戸の噺は上方とは違う
最後はショート落語と三十石 呂竹と慶治朗も声を出して賑やかに演出 ここらがたまが他と違うところ 次回は10月9日とのことである