雀喜さんの「帰り俥」は初めて聴いた話である。これは単純な噺だが、実に面白い。饅頭屋の主人が俥に乗って、上町に、北浜に、梅田に、伏見に、丹波の園部に、舞鶴に、そしてロシアに行くという馬鹿馬鹿しい噺であった。オチはゴルバチョフ。俥屋は店じまいしょうと思っていた矢先に饅頭屋が乗ってくる。得意先から頼まれてた婚礼の祝いの鶴亀の饅頭を店の者が間違って葬礼の饅頭を渡したらしい。主人が交換しょうと思って得意先を訪ねて回る。ようやく伏見で捕まえるのだが、そこでとんでもない先に回ることになる。帰り俥がとんだところに行く羽目になるという噺。
雀三郎師匠のネタ。作者は落語作家の小佐田定雄氏。小佐田氏は枝雀師匠の作品を多く手がけ、信頼は絶大なものがあったようである。氏が最近書かれた「枝雀らくごの舞台裏」を読むとよくわかる。私自身は憧れの作家である。なかなかそういうストーリーが浮かばない。面白い話は好きだし、よく知っているが、進まない。古典からヒントを得て、創作に発展しているようだが書けない。私の夢は「創作落語」で賞金を得ること。
雀三郎師匠のネタ。作者は落語作家の小佐田定雄氏。小佐田氏は枝雀師匠の作品を多く手がけ、信頼は絶大なものがあったようである。氏が最近書かれた「枝雀らくごの舞台裏」を読むとよくわかる。私自身は憧れの作家である。なかなかそういうストーリーが浮かばない。面白い話は好きだし、よく知っているが、進まない。古典からヒントを得て、創作に発展しているようだが書けない。私の夢は「創作落語」で賞金を得ること。