露の瑞(みずほ)は都師匠の4番目の弟子。雅、眞、紫の次。田辺寄席で初登場。小柄で着物が良く似合う女性だ。京都女子大卒。演目はお馴染みの「動物園」。なかなか落ち着いている。切れ味も良く、大阪弁の使い方も宜しい。ネットで検索すると昔々なんと桂雀々師匠の弟子だったようだ。桂鈴々と言ったらしい。どうりで上手である。また、何といっても可愛らしい。これは楽しみである。誰かに似ていると思ったら、江戸の「ぴっかり」を思い出す雰囲気だ。都一門は最近紫も活躍しているようで、楽しみな弟子が入った。
動物園は小学生にも大うけの落語である。うちの孫も聞いたらしい。だいたい園長は長谷川さんだったが、瑞の場合は前田さんだった。どうしてだろう?瑞の本名と違うし、どこから持ってきたのだろうか?よくあるのが、米朝の中川さん、松鶴の竹内さん、枝雀の前田さん、いずれも本名を時々使っている。そういえば、江戸の禁酒番屋は近藤氏、上方の禁酒関所は松本の旦さん。それぞれ違うのも面白い。