親友からチケットを頂いた 米朝一門の落語会 毎年開催しているようでこれを楽しみにしている人が多かったように感じた 阪神間の品のあるお客さんで800席の西宮芸術文化ホールはほぼ満席状態 凄い人気である
11時からの公演は江戸から入船亭扇遊師匠がゲストで登場 上方に来られるのは珍しいと思う さてどんな噺か 期待していた さすが江戸落語の「明烏」とは たっぷり30分聴かせた 童貞喪失物語である 上手い 上方の爆笑と違ってこれが古典落語だという噺だった
さて上方勢はといえば 二乗 ひろば ざこば師匠 米團治 南光という顔ぶれだった 二乗さんは「阿弥陀池(新聞記事)」米二さんの一番弟子は順調な成長ぶりが伺える 続いてのひろばさんは相撲のお話の「大安売り」だった 入門から17年か 違うネタが聴きたかった
ざこば師匠は10月以来だった 今日はだいぶと落語らしきものが聴けた 自分でも一生懸命覚えていると言っていた マクラでは入院したときの模様 脳梗塞の症状 失語症 今は落語を覚えるなどのリハビリをしていることなどを話し 簡単な植木屋の「クチナシ」の小噺をした後 上燗屋を演じた 途中「甘酒」が出てこないところもあったが 失礼ながら上々の出来でした 必死さが伝わって来る高座だった 感動した 言葉が出てこないのは前からや と言われて爆笑 皆さん心配しているし私も心配している
仲入りの後は、米團治さん 御曹司の登場 襲名のときの失敗談 春團治師匠のところに携帯を忘れてた話しで大いに笑わせた アホボンと自虐ネタがピタリの御曹司である 地元西宮はファンが多いし温かい ネタは「蛸芝居」得意の芝居噺である 蛸の真似がとても面白くつい笑ってしまった トリは南光さんの「抜け雀」だった マクラは趣味の絵画鑑賞 「抜け雀」は最近聞き飽きるくらい聴いている 南光さんのオチは「天狗に成るなよ」で鞍馬山の大杉とひっかけていた 先日のさん喬さんのオチは教科書通りの「親を駕籠かきにした」である オチを分かりやすくした南光さんは偉い 今日は楽しい一日でした