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2013年3月23日土曜日

新宿末廣亭


末廣亭は、代表的な寄席小屋である。東京にいたときは良く通った。あの頃は昼夜入替があった。今はないそうで昼から夜まで続けて見られる。他の定席と違うのは、サイドに桟敷がある。くつろげる空間である。この日は落語芸術協会の番組であった。落語協会とは違い知らない噺家が多かった。米丸師匠が出ていたようである。

ところで、古今亭菊の丞さんが藤井彩子アナと結婚するというニュースを見た。おめでたい話である。菊の丞といえば落語界の人気者である。歌舞伎役者のような顔立ちであり、噺も上手い。浅草では「紀州」を語った。紀州は和歌山と尾張の後継者争いの話である。短い噺ではあるが、落語らしくよくできている。水戸を含めた徳川御三家もこのころは安泰の時代だったようである。「八重の桜」の時代は徳川末期で激動の時代であった。やはり平和な時が良い。

2013年3月9日土曜日

三遊亭歌之介の竜馬伝


浅草演芸場の昼の部の主任は歌之介さん。何を演ずるかと楽しみにしていた。十八番の「竜馬伝」であった。満員のお客さんの期待に応えたかったのかな。マクラは安部総理、麻生副総理、小渕優子議員と会食した時の話だった。鹿児島出身の代議士さんの集まりで最近集まったとのこと。顔はもっとふくくらしているように思ったが、少し痩せていたように思えた。

さて、「竜馬伝」のストーリーは大体知っている。何回も聴いている。しかし、今日のクスグリは最近の話題も取り入れて楽しかった。趣味のマラソンとか沖縄、フランス語の話は出てこなかった。森元総理の話、クリントンではなくクリキントンの話は大爆笑であった。こんなに1分間に何回も笑わす噺家はいない。次から次へと笑いが展開するのは見事だ。落語というより漫談か?そういえば、演芸図鑑に洋服で出ていたな。さすがそのときは遠慮していた。しかし今日はナマであるから言いたいことを全部言っていた。時間も40分くらであっただろうか。上方にはいないタイプの噺家であることは間違いない。

今日は、初めての噺家がたくさん出てきた。馬石、文楽、三平、文左衛門、柳朝・・・。みなさん個性があって楽しかった。

2013年3月7日木曜日

浅草演芸場は満員御礼


3月上席の番組。11時30分に入場。前座はふう丈で「やかん」。柳家いっぽんで「弥次郎」。歌扇「元犬」鬼丸「創作落語(学生時代に下北沢の駅での出来事)」一度聴いたことがあった話だ。落語は隅田川馬石の車屋の噺、ほくろが印象的で、なかなか噺が上手い。有望株である。五街道雲助師匠の弟子であるから桃月庵白酒も一門。全部別々の名前を名乗っているらしい。さん吉師匠は売店のはちみつ饅頭の宣伝だった。(仲入りで売店で240円で買ったが美味しかった)三三さんは「紀州」玉の輔さんは「悋気の独楽」、文楽師匠は「替り目」、なかなか貫録のある噺家だ。三平は「奥様のサチコさんの噺」、三平が登場すると明るくなる。大きな目で周りを見渡し、贔屓がいるか確認していたような気がする。続いて白鳥の代演の文左衛門は「寄合酒」、迫力があった。仲トリの前は馬風師匠の楽屋話、

仲入り後は、多歌介「漫談のようなもの」、一之輔の代演の柳朝「町内の若い衆」、続いて圓歌師匠だった。圓歌師匠は、相変わらず中沢家の人々のようなもの。座るのは座ったが起き上がることができないということで弟子の手を借りて楽屋に戻った。さあ昼の部の主任はお目当て「歌之介」さん。たっぷり「竜馬伝」を演じた。得意中の得意である。
今日の色物はぺぺ桜井、ダーク広和、ひびきわたる、ものまねの小猫、ストレート松浦、ホンキートーク、一番よかったのは、江戸家猫八の孫の「小猫」だった。