末廣亭は、代表的な寄席小屋である。東京にいたときは良く通った。あの頃は昼夜入替があった。今はないそうで昼から夜まで続けて見られる。他の定席と違うのは、サイドに桟敷がある。くつろげる空間である。この日は落語芸術協会の番組であった。落語協会とは違い知らない噺家が多かった。米丸師匠が出ていたようである。
ところで、古今亭菊の丞さんが藤井彩子アナと結婚するというニュースを見た。おめでたい話である。菊の丞といえば落語界の人気者である。歌舞伎役者のような顔立ちであり、噺も上手い。浅草では「紀州」を語った。紀州は和歌山と尾張の後継者争いの話である。短い噺ではあるが、落語らしくよくできている。水戸を含めた徳川御三家もこのころは安泰の時代だったようである。「八重の桜」の時代は徳川末期で激動の時代であった。やはり平和な時が良い。