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2013年5月19日日曜日

新歌舞伎座完成


4月2日(火)が杮落し。何故2日かと思ったら大安であった。杮落しの前に銀座でお練りがあったので覗いてみた。雨の銀座、1丁目から4丁目までのお練り、ものすごい人であった。勿論、女性ばかり。傘で前が見えない、わずか橋之助さんの顔を見ることができた、お練りの後に新歌舞伎座の前に移動した。大きな建物である。地下に切符売り場と待合所ができていた。広場のようで、コンビニもあった。行列していたので何かと思ったらコーヒーのサービス、東京のおばちゃんも大阪のおばちゃんと同じ。東京は見栄を張って並ばないのだと思っていたら違う。おんなじ。

歌舞伎の屋号は時々落語のマクラにも出てくる。成田屋、播磨屋、成駒屋、中村屋、高島屋、・・・・
松坂屋、・・阪急、大丸、・・・、島屋、だしの素・・・など、吉弥さんなど歌舞伎好きが振るネタである。今や歌舞伎は庶民にとって高値の花であり値段は高い。落語は庶民のお楽しみであるが、昔々は歌舞伎も庶民のお楽しみであったようである。七段目などを聴くと丁稚さんもしばしば通っていたようである。

勢朝さんの南京玉すだれ


ええ さて、さて、さては南京玉すだれ・・・と演じるのは桂勢朝さん、豊田亭での一幕、噺家の余芸を披露していただいた。勿論、落語が終わってからのサービス。南京玉すだれを観るのは始め手の方ばかりだろう。釣竿やお釈迦様に代わる玉すだれにお客さんは拍手喝采、時々間違うのもご愛嬌だった。余芸では、生喬さんの踊り、奴さんが好きだが、たいていの噺家は持っていると思う。地域寄席では時間があるのでそれがお楽しみとなる。

勢朝さんは歌が上手い。今日のネタは歌を存分に入れていた。永田町の宴会という創作落語を演じたがこれが勢朝さんの十八番。昼席は勘定板だったが、夜席は永田町、各党の政治家がそれぞれの持ち歌を歌う。替え歌にして笑わす。繁昌亭ライブでバスガイドの噺も聴いたがこれも同じようなものであったが、最高に面白かった。なにしろ人間国宝桂米朝さんの秘蔵子である。伊勢の出身で勢、米朝門下で朝、いい名前である。江戸にも勢朝さんはいるが、春風亭である。そういえばこの方も創作というか楽屋ネタで笑わす名人である。群馬県の伊勢崎出身で勢の名前が。桂勢朝さんは地元の川の名前を入れるなどサービスたっぷりの噺家である。

2013年5月11日土曜日

「いかいの寄席」の3人そろい踏み


連休中のお楽しみは寄席が一番。27日は桃谷で「いかいの寄席」に参上。喬楽さん「宗論」、新治さん「禁酒関所」、鶴二さん「ねずみ」。3人はこの地域の出身。そこで始まった落語会。諸般の事情で今回で中休みをとるとの挨拶があった。エエホンマかいな。そういう節目の日に来たとは。3人が揃って最後に挨拶を。落語では出てこない雑談が面白かった。滅多にみられない光景であった。

喬楽さんの「宗論」は、先日、松喬さんの十六夜で聴いたばかりで、今日はどうかなと思っていたら同じように面白かった。鶴二さんの「ねずみ」はご存じ左甚五郎の噺、江戸落語の舞台は仙台だが、上方は岡山。祭りすしが出てくる。また、ぼっこうおえりゃせんと岡山弁を使っていた。さすが鶴二さん。感心した。新治さんの「禁酒関所」は、江戸では禁酒番屋、近藤の旦那も松本に代わる。新治さんも即興でクスグリを入れて大笑い。それぞれ味わいのある噺家のそろい踏みの舞台が復活することを祈念します。