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2017年7月23日日曜日

田辺寄席文月席も最高

第793回は桂文三さんの段だった 文枝門下であるから文太師匠と同じである 普段は両手を開いて「ぶんざ」「ぶんざ」とニコニコしながら自己紹介するのだが 今日は知っている人ばかりということで省略した模様 そうか以前は「桂つく枝」と名乗っていたので「文三」に襲名したことをPRしていたのだ しかしそれは定かではないのだが 「かい枝」さんの上ということは油の乗り切った噺家なのだ
文三さんの近年の活躍は目を見張るばかりだ 2016年の繁昌亭大賞を受賞 繁昌亭にはよく出ていることも背景にあるのではないかと思う 
今日の2席は「盗人の仲裁」江戸では「締め込み」という噺 それに「稽古屋」 いずれも上手で大いに笑った 締め込みは盗人が入って家の中に「締め込む」こんだことから夫婦喧嘩が始まる 落語にはよくある噺だ 稽古屋も踊りの手つきが上手かった
前座は愛染さんの「うなぎや」ベテランの竹丸さんは「立候補」(桂三枝作)お馴染みの文太師匠は「百人坊主」江戸では「大山詣り」であった 心配していた日曜の昼席であったがお客さんも100名くらいいただろうか 
8月は19日土曜日が宗助さんの段なので是非聞きに行きたいと思う

2017年7月14日金曜日

第1回いかすり寄席


座摩(いかすり)神社は大阪のど真ん中にある神社 初代桂文治が約200年前に最初に寄席を催したところである 記念碑も数年前に出来た この神社で第1回の寄席が開かれた 本町の昔の伊藤忠商事ビルの西隣の静かなお宮である 
桂文我さんからの案内で是非行ってみたいと思った 8名の咄家も面白い顔ぶれだった テーマに合わせてネタを選んでいたのもユニークである 昼席と夜席があったが都合で夜に行った 15時に開演 何時に終わるのだろうか 8名もいるので・・・テーマは「神様に因むネタ」だった
開口一番 福丸さんの「元犬」時間の関係で半ばで終わった もっと聞きたかったが残念 「もとはいるか」のオチが聴きたかった 続いて梅團治さん還暦だそうだ 「黄金(きん)の大黒」小拍子をやたらに叩くのが気になった あんなに叩かんでもいいのに 続いて三歩さんの「生まれ変わり」何回か聞いたが爆笑 仲入り前のトリは米平さんの「死神」これも素晴らしかった
仲入り お待ちかねの文我さん 「恵比寿小判」という小噺 将棋の藤井聡太君のマクラがあった 「負けました」の潔さ それに引き換え 安倍さんの・・・ 続いて三象さんの「三象噺(神社編)」は爆笑の渦 最高に面白かった 続いて文都さんの「茶屋通い」これも上手かった トリは宗助さんの「三年酒」初めての噺だったが 良く出来た噺で面白かった この噺はお寺では厳禁 神社でやる噺ということの説明があった 三年酒というのは飲むと三年間酔いが覚めないという 神式で土葬のため生き返ったという噺で良く出来ていた さすが落語 素晴らしい



2017年7月8日土曜日

上方落語の会を楽しむ

第376回NHK上方落語の会に行ってきました 今年で2回目 16時45分の受付開始時間には既に300名近くが並んでいた いつものように爺婆ジジババの行列 本当に落語が好きなのか 暇つぶしなのか 現に半分近くは寝ていた 隣の女性も来たときは威勢が良かったがスヤスヤ 噺家も途中でいじっていた
今日の5名は 團治郎 市楼 ちょうば 小染 仲入りの後は 由瓶 トリは吉弥であった 演目は桃太郎 親子酒 おごころもち盗人 くっしゃみ講釈 鉄砲勇助 吉弥は狐芝居(小佐田定雄作)人気者の吉弥がお目当てだろうか
その吉弥の狐芝居はもうひとつだった オチがどうかなあ 日本の話芸で放送されるという 初めてではないか 確か ちょっとテンションが上がっていたのでは テレビで再度噺が聴けるのが楽しみである
芝居噺は吉弥の得意とするところ いつもマクラで出てくる 中村屋 成駒屋 松島屋 高島屋 島屋 出汁のもとというフレーズはさすがなかったのが残念 高島屋は屋号としては本当にある
吉弥は人気者である 関西のテレビにもたくさん出ている これからのホープだろう 上方落語界を背負う人材として活躍を期待したい