12月のスタートは大好きな福郎師匠の独演会 繁昌亭で開かれた 実は9月の「彦八まつり」で師匠から早々と前売り券を購入していた 師匠は先代と同じく読書家で博識の噺家であるところが好きだ 彦八でも毎年古本屋を開いている 常に本を持ち歩く噺家は珍しい そういえば上方最高齢の笑福亭松之助師匠も読書家と聞いている 一度阪急電車で隣の席に座ったことがある その時も本を読んでおられた
さて独演会は阿久太さんから 3年目に入っているとか アクターというのは英語で俳優のこと 俳優あがりで名づけられたとのこと 大きな声で「酒の粕」を演じた 続いて13年目の石松さん 珍しく「転宅」を へえーこんな噺もするのかと期待して聴いた サゲは「道理で上手く騙り(語り)った」だが 今日は初めて聴くオチ 旦那がいればタライを出しておくと云う約束で翌日泥棒が来て「お隣は転宅(洗濯)しました」と云われそれでタライが出ていたのかというオチ 石松さんには似合うオチだった
仲入り前は福郎師匠 「加賀の千代」という珍しい噺 「朝顔に釣瓶取られてもらい水」は有名な句である 桂小文吾さんから聴いたことはある 久しぶりの演目だった
今日のゲストは月亭文都さん「茶屋通い」だった 先日テレビの「落語ザ・ムービー」でもやっていたのだが江戸では「木乃伊取り」となる 上方は最後の飯炊きの杢兵衛がやや違うがだいたい同じストーリーだ
トリは福郎師匠の「井戸の茶碗」だった これが今まで聴いた「井戸の茶碗」の中では秀逸だった ふんだんにギャグが織り込まれた50分になろうかという力作 大いに笑わせて頂いた 上方随一の博識の噺家として今後も活躍して欲しい
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