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2018年5月11日金曜日

385回NHk上方落語の会


久しぶりに抽選が当たった 鶴二さんが出演するので是非当りたかった 先日の独演会でご一緒した鶴二さんの大ファンの落語仲間を誘った 16時30分から並んだのに残念ながら1階の後ろの方の正面の席だった 前でなくて残念 早く並んだから前の席という訳にはいかないらしい 次回から並ぶのは止めよう しかし私より年配の人がゴロゴロ 落語が本当に好きなんだろう 帰りは遅くなるし 眠くなるのに・・・ 
さて鶴二さん 三番目の登場だから持ち時間が18分とか ネタだししていたのを見ると「祝いのし」マクラの夫婦の話もそこそこに本題に入る 鶴二さんは今年銀婚式とか言っていたなあ 誰も拍手せず このあたりが独演会と違う 
噺は小佐田定雄さんの「上方落語のネタ帳」とはサゲが違った いろいろあるらしい 鶴二さんは文枝師匠(五代目)流のサゲだった 今日はお詫び(鮑)の印に生貝をお祝いに持ってきた買(貝)があったという風にまとめた 
今日は林家笑丸さんの余興が秀逸だった 「わろてんか」の「後面」を指導したということから最後に演じた なかなかのものである 皆喜んでいた
露の眞さんは「千早振る」なかなかユニークなアドリブを入れていたように思う オリジナルだろうか 同じく女流噺家の粋な姉さんの桂あやめさんは「恋する更年期」いつものように女性3人が登場 オチが素晴らしかった
仲入り後は桂米左さんの「持参金」よく出来た噺で楽しい 壷算を連想する 今日のトリは雀三郎さんの「舟弁慶」鳴り物入りで上方らしい噺である 
6月も応募したのでどうなるか 次回は6月7日とか 来年には400回を迎える 東京のように有料にして真打クラスに登場して欲しいと思う

2018年5月6日日曜日

鶴二さん50歳記念独演会


鶴二さんの独演会が国立文楽劇場で開かれた 落語仲間の「ごまめ」さんからのご案内で喜んで出掛けた 鶴二さんが出演する落語会にはもう何回も行ったが「独演会」は確か初めて 50歳を記念する独演会である 18歳で入門だから芸歴は32年になる 753席あるホールは満員御礼 三列目の真ん中で目が合う距離だった さすが御贔屓の多い鶴二さんならではのこと 女性は和服の方も多かった 皆さんお洒落をして来ているように思った 地下鉄の出口で女の人が二人 会話を聞いてみると面白かった 鶴二さんの若い頃の話しのようだ 終わって鶴二さんが外に出るとお客さんが「あんた うまいわ プロになり」とか言われたとか 「もうプロやのに」
さて 開口一番は「紫」さん 美貌の噺家である 華やか 今日はマクラが面白かった 関西弁の特徴である「知らんけど」という「尾ひれ」がつくこと これで笑わした 生粋の関西人ではないので多少の「ハンディ」はあるがそれを克服しての話しぶりに拍手 「看板の一」を演じた
続いてマジックの「ビックリツカサ」さん 初めて見る芸人だったが 堂々としたもの 三人目に鶴二さんが登場 「浮かれの屑より」という初めて聴く噺だった 「紙屑屋」とも言うらしい 鶴二さんの芸達者ぶりが伺えた
続いては「鶴瓶」さんが登場 さすが有名人 お客さんも大喜び 私にとっては最近では昨年の七代目松喬さんの襲名披露公演以来である 今回も「青木先生」だった
仲入りがあって幕が開くと お目当ての前田憲司さんと鶴二さんの対談 そこに鶴瓶さんも加わり松鶴師匠の想い出となる 亡くなられて33年になるという 前田さんが松鶴師匠宅で撮影したという貴重な映像が流れた 生きていれば今年100歳 今年繁昌亭で記念の落語会があるとのこと 私も同じ町内に住んでいたことがある その関係でどなたかの紹介で家内とご自宅を訪問したことがあったので懐かしかった 確か昭和47年から60年の間だった もしかして銭湯でも会っていたかもしれない
最後は鶴二さんの「子は鎹」名作だ いい噺である こどもの日だったから子どもの噺を選んだのだろうか 日本人皆に聴かせたい噺である
生まれて初めての「打ち上げ」に参加した 有名な前田先生とも少しだがお話しできて満足 今日は出番のない「森乃石松」さん達も来ていて話をした 彼の応援団も作る約束もしたので今後動かねばならない 今日は満足がいく落語会だぅた 鶴二さんありがとう 「ごまめ」さんもありがとう

2018年5月4日金曜日

落語と歩く 落語九九旅

田中敦さんの本が岩波書店から出ている いずれも落語の舞台となったところを紹介している本だ 本当によく調べているなと感心する 米朝師匠が書いた上方落語にゆかりがあるところを紹介した「米朝ばなし 上方落語地図」という名著に劣らない 田中さんはどういう方だろうか 落語名所探訪家 1961年生まれとある 現在57歳か
2017年出版の「落語と歩く」は自らの足で辿った街の様子が細かく書かれている 一方2016年出版の「落語九九旅」は噺をテーマにゆかりの地を紹介している まさに九九旅となっている 寝床に入って読むには楽しい本だ
結構読みごたえがある 
田中さんは「はなしの名どころ」というサイトも開設している これも凄いサイトだ 落語研究者といって良いだろう 米朝師匠が生きていたらどうコメントするか知りたい たぶん接点はあったと思うがどうだろうか 田中さんの今後の執筆を期待したい