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2019年4月30日火曜日

大満足の米朝一門会


 米朝一門会に足を運んだ お誘いがあり喜んで楽しみにしていたもの 演者は優々 歌之助 南天 千朝 米團治 雀三郎の豪華な顔ぶれである 
 優々さんの「たいらばやし」から始まった 三代目春団治バージョンの「たいらばやし」だったので驚いた というのは私も全く同じ春団治師匠のCDを聴いて覚えていたからだ ときどきクスグリを入れていた 声も大きく上手だった 聞くと雀々師匠の3番目の弟子とか ただ6人いた弟子で残っているのは自分ひとりとか
 歌之助師は「悋気の独楽」初めて聴いた 調べると歌々志から三代目歌之助に襲名したようだ 米朝の孫弟子にあたる マクラでは「コナカラ」というのが一升の半分の半分ということで「二号半(にごうはん)」という説明をした 東京ではおめかけ 大阪ではおてかけと呼び方が違うことは再々聴くが「コナカラ」というのは初めて聴いた 
 南天師は「阿弥陀池」マクラが最高だった 平成の終わりに「平静」ではないということを言ったら拍手が起きた おれいは要りませんと言ってまた拍手が起きた 得意の小噺を披露した 「何書いているの 絵」「何しているの シー、気張っているの ウン」
 千朝師は「鹿政談」をかけた東京の名物は「武士、鰹、大名、小路、生鰯、茶店、紫、火消、錦絵」京都は「水、壬生菜、女、羽二重、御簾屋針(みっしゃばり)、寺に、織屋に、人形、焼物」大阪の名物は「橋に船、お城、芝居に、米相場、総嫁(そぉか)、揚屋に、石屋、植木屋」奈良「大仏に、鹿の巻筆、霰(あられ)酒、春日灯篭、町の早起」ということで始めた 息もつかせぬ話しぶりであった 「きらず」と「まめ」がオチである
 仲入り後は米團治師「稽古屋」だった マクラではニューヨークの噺をいれた 芝居噺が得意な米團治 今日は三味線を入れての色っぽい噺で聴かせた さすがである トリの雀三郎師は「野崎詣り」これも季節に合った噺であった 今日は大満足の舞台であった

2019年4月21日日曜日

松喬一門のチャリティ寄席


今年も松喬さんが住吉大社で寄席を開いた プログラムを見ると「松喬」さんのことを「しょうきょう」と書いてあった 正しくは「しょきょう」である 松鶴の弟子であるから「しょきょう」となる 
いつものように六代目松喬一門の3人が勢ぞろいした 喬介 喬若 松喬師匠 今日は舞台当番として見慣れぬ若者が座布団やメクリを行っていた 師匠によるとまだ入門前の修行らしい 時間が経てば弟子入りを許されるということを師匠が話をしていた 楽しみである
喬介さんは「七度狐」2005年入門だから14年目になる 今や人気者で「落語やりまーす」は彼のお得意のフレーズだったが最近は聴かなくなったのが少し寂しい 山中温泉での落語の噺でマクラは盛り上がった
喬若さんは「天災」1998年入門だから21年目になる 落語界の松坂大輔というのがマクラでの自己紹介である 表情が実に豊かで熱演だった
六代目松喬師匠は「手水廻し」と「抜け雀」先代の松喬師匠に入門したのが1983年 今年で36年となる 髪型がいつも綺麗にしているので自己紹介は「上方」の噺家です である 最近は頭を植木のようにきちんと揃えているから はい園芸=演芸ですということも言って笑わしている 師匠は本当に上手い  
5月に心斎橋角座で先代の追善興行が行われるとの葉書が届いた 六代目松喬 遊喬さん 生喬さんの豪華な顔ぶれだ しかし残念ながら他の用事と重なっているので今回は見送り またの機会を待ちたい