302人定員の阿倍野区民小ホールは満席だった 11月5日(土)コロナの感染者が増えつつある中の落語会は厳しいと思う 私自身今年3回目のライブ鑑賞 毎月のように通っていた寄席が遠くなっていた
案内をみると師匠(七代目松喬)に入門を許されて25年経ったとか 結婚して17年 福太郎君が生まれて11年 私は48歳になったとか 人生の半分以上が落語家として過ごしてきた とある
私が六代目松喬師匠の寄席に通うようになって約15年になる その時は七代目のところには喬若師の他に喬介師がいた 今は喬龍 喬路(見習い中?)がいて弟子が4人 師匠を入れての一門会が楽しみである
今日の開口一番は呂翔が務めた 「らくご男子」のひとり 演目は「つる」声が大きく上方の噺家らしい顔つき 続いて喬若師の「ちりとてちん」これは大いに笑った 腐った豆腐を食べるときの「クサー」の連発 大げさな仕草が笑いを誘った こういうには大げさな方が良い
続いては松喬師匠が登場 マクラでは弟子のことを褒めたりイジリをして最後は「知らんけど」で締める 大爆笑 さすが 泥棒の話を始めたので何かなと思ったら「月に群雲」 小佐田定雄先生の創作だった それも七代目のために作った共作の噺 これを聴くのは確か2回目 生では初めて 「月に群雲」に対して合言葉は「花に風」が面白かった 貴重な噺を聴いて得した気分になった 再び喬若師が登場「初天神」を演じた 一粒種の福太郎君のこともたっぷり
仲入りの後は「高津の富」を喬若師が熱演 あまりやらないネタと思ったが たっぷり聞かせてくれた これで無事に公演は終了 生の噺はやはりいい