ページ

2011年11月16日水曜日

千早振る

久しぶりに「千早振る」を聴いた。紅葉の季節にふさわしい噺である。これを天狗連の松風亭眞笑さんから聴いた。大学の落研出身だから基本は出来ている。なかなか上手である。「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」の百人一首の在原業平の古今集の歌を迷解説してくれる。竜田川というのは、川だと思うだろう。違うんだな関取りなんだ。なぜ、大関まで務めた人が豆腐屋になるのかと聞かれて、実家だと答えて納得。しかし、水くくるとはの「とは」を聞かれて困ってしまう。「とは」は、苦し紛れに千早の本名だとか。サゲも笑ってしまう。「・・・とは」は、次に述語が続く言い方ではある。この場合は、主部と述部が逆になった倒置法となっている。眞笑さんは、同じく百人一首のももしきやにも言及していた。ももしきや 寒くなったら履くもんだ・・・・とか言って笑わしていた。

本当の意味は「不思議なことのあったあの神代にも聞いたことがない。竜田川が唐くれないに色に水をくくり染めにするとは」である。千早振るは、神にかかる枕言葉とか。竜田川は斑鳩にある川である。一度行ったことがある。龍田神社もある。紅葉の名所である。また行ってみたくなった。

0 件のコメント:

コメントを投稿