ページ

2012年12月2日日曜日

露の團四郎さんの「二番煎じ」は面白かった

團四郎さんは、露の五郎兵衛門一門の大ベテランである。上方で百面相を演じる第一人者でもある。繁昌亭では小道具を使った百面相を観たことがある。えべっさんが良かった。とにかく陽気な噺家である。表情がオーバーで分かりやすい。この前もマクラでギリシヤ危機の話をしていたが、それはそれは身振り手振り顔を動かして小噺を演じていた。危機を救うのはドイツやとか、大笑いさせていた。そうそう私の好きな団姫(まるこ)さんは、團四郎さんの弟子である。

この日に演じたのは「二番煎じ」。火の用心が舞台だから冬の季節の噺。当地ではあまり聞こえないが大阪では年末に町内で聞こえる。あまり寒いので番所に火が置いてある。その火にあたりながら世間話をしている。知恵者が必ずいるもので、風邪薬といって煎じるのがお酒。そのうちに猪肉が出てくる、ネギが出てくるわで大宴会、大きな声を出すものが居て、見回りの役人が入ってくる。役人も風邪気味だと言い出してお酒を飲んでしまう。お酒が空っぽに。煎じ薬がないと答えると「そうか、それなら拙者は一回りしてくるから、二番を煎じておくように」というのがサゲ。禁酒番屋も同じようなストーリーだがこちらも面白い。二番煎じとは、誰かが既にやった行動を真似して行うことも呼ばれるが、これはこの落語から来たものだろうか?語源の由来が知りたい。

0 件のコメント:

コメントを投稿