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2013年6月25日火曜日

アベノミクスの正体 佐藤栄作の正体

安倍晋三首相が絶好調だ これは日本にとっていいのか悪いのか 支持率が70%近い 高止まりというのだろうか ただ無党派層(無糖派層)も多いからそんなに政治は甘くない。
昔昔 五代目柳家つばめ師匠が「佐藤栄作の正体」という新作落語を高座にかけた 寄席では流れたものの音源としては何も残っていない つまり放送禁止になった 佐藤栄作氏はノーベル平和賞受賞者である 正体といえば、悪いことを連想するので禁止になったのだろうか しかしぜひどんなんか一度聴いてみたいものである

佐藤栄作首相と安倍晋三首相は親戚である 安保の岸信介首相も親戚 華麗なる一族である この5月に長嶋茂雄・松井秀喜の国民栄誉賞受賞式があった そのときのやり取りが小噺になっている  安倍さん今日は審判でしたが、本当は何をやりたかったのですか?それはもちろんピッチャーですよ どうしてですか 私は党首(投手)ですから ではピッチャーになったらどこを攻めますか はいもちろん内角(内閣)ですよ キャッチャーはどうですか キャッチャーもいいね 保守(捕手)ですから バッターだったらどういう風に打ちますか はいライト(右翼)狙いです はい安倍さんありがとうございました 安倍さん最近体がしんどそうですが どこか悪いところがありますか よく聞いてくれました 心臓(晋三)が少し悪いのです
民主党の時は、フランケンシュタイインがいたり(岡田)、ミイラがいたり(興石)して混乱したが今のところ安全運転をしている しかしアベノミクスの正体は如何に

 

2013年6月13日木曜日

笑福亭松喬師匠ガンバレ

 
松喬師匠は六代目笑福亭松鶴師匠のことを「おやっさん」と呼んでいる。六代目は桂文枝とともに上方落語界の総本家である。初代は若いときに松喬と名乗っていた。六代目の家の近くに住んでいたことがある。今の無学のある場所とは違っていた。住吉の新地市場の近くである。実際に見に行った。長屋であった。六代目は島之内寄席で何回も聴いたが、一番好きなのは「相撲場風景」である。

松喬師匠は六代目の4番目の弟子。仁鶴、鶴光、福笑、次が松喬である。松枝、呂鶴、鶴瓶と続き、最後の弟子が鶴二である。多士済々というのはこのことを言うのだろう。松喬師匠が書いた「おやっさん」には稽古のことなどが書かれている。結構我儘であったようだ。弟子は大変だっただろうなと思う。笑福亭にはお酒の噺が似合う。六代目が素晴らしい噺家を育てように、松喬師匠も長生きして素晴らしい弟子を育てて欲しい。既に三喬、生喬さんは育っている。私の好きな喬楽さんも殻を破って笑わして欲しい。普段の会話が面白いので、漫談風にやればいいのではないかと思う。ガンバレ松喬師匠。

2013年6月12日水曜日

松喬一門会


八日(土)松喬一門会があった。楽しみにしていた。松喬師匠がどんな噺をしてくれるのか?お客さんは超満員。4時30分からの整理券配布から行列、私は105番。5時30分に並びなおして入場。まず、喬介さんが「つる」、風喬さんが「借金取追撃法」、喬楽さんが「八五郎坊主」と続いた。仲入り前は三喬さんの筈であった。しかし、喬介さんは迷いながらめくりを出すとなんと松喬師匠。ええ、どうしたん。

松喬師匠は、元気がなかった。絶不調と言っていた。最近の落語会は全部断っていたと話された。今日と明日は一門会。この日に備えたのだろう。確かに声も張りがなかった。自分の声が出ているのかどうか不安と言っていた。声はよく聞こえる。大丈夫ですよと言いたかった。短い噺でご勘弁を。「犬の目」だった。きっちり演じてくれた。お客さんも心配していたが、無事終わった。割れんばかりの拍手。温かい目で見守った。誰も何も言わない。これでいい。無理しなくて良いと思った。仲入り後は、生喬さんが「怪談猫魔寺」、三喬さんが「近江八景」を熱演した。弟子たちが頑張っている。

2013年6月4日火曜日

宿場寄席のトリは月亭八方師匠


楽しみにしていた「宿場寄席」。第91回だそうだ。年に3回程度の開催だから30年も続いているのか?トリは松喬さんの予定だったが・・・。残念。体調不良で代演と出ていた。月亭八方師匠だ。松喬師匠の体が心配になる。8日・9日は松喬一門会がある。8日に行く予定にしているのだが、大丈夫かなと、それに備えて無理をしなかったのかなと思いを巡らす。

さて、八方師匠の落語は久しぶりだ。65歳になったという。若く見える。文枝襲名披露でパリに行ったことをマクラで話した。これが実に面白かった。間の取り方がさすがだ。健康診断・人間ドックにの話から本題に入る。噺は船場の大旦那さんの倅が病に防ぎこんでいるところから始まる。はじめは「崇徳院」かなと思っていたら「千両みかん」であった。10粒で千両、倅は元気になり、3粒残して、両親と番頭にと言う。番頭1粒100両に目がくらんで逃げた。このオチは面白くて悲しい。しかしやはり八方師匠は笑わすコツをよく知っている。松喬師匠もこのみかんで元気を取り戻してほしいと願う。

近江八景


笑福亭三喬さんが「近江八景」を演じた。初めて聴く噺である。ここは草津の宿場、本人は「滋賀に来て是非やりたかった落語です」と言っていた。他にも滋賀が舞台の噺はたくさんあるとのこと。私の知っている噺は「指南書」である。これは福郎さんから聴いた。急がば回れの諺は指南書から出たとのこと。大津から草津に行くのに近道の舟に乗ったら遭難、全員が亡くなった。近道は危ない。急いでいる時こそゆっくり歩いて行こうでいいじゃないかというお話。草津の名物の「うばが餅」が出てくる。

三喬さんは本当に上手い。聴かせる噺家である。近江八景は占い師と占いを見てもらう男の噺である。二人の会話が実に巧みだ。八卦をさわる手つきも上手だ。最後の最後に近江八景が出てくる。オチは膳所=ぜぜ=お金で終わる。あまり聴いたことがない噺であり、やはりご当地での落語会ではうける。お客のほとんどが滋賀の方、それも年配者が多いので皆さん満足しておられた。ちなみに矢橋の帰帆、粟津の晴嵐、瀬田の夕照、石山の秋月、三井の晩鐘、唐崎の夜雨、堅田の落雁、比良の暮雪。というのが「近江八景」。膳所がないのがオチにつながる。