鹿政談を初めて聴いたのは米朝師匠からである。ライブで聴いた。人間国宝になる前であり、かなり前のことだ。いちいち日記をつけていないから分からない。豆腐の「おから」のことを上方では「きらず」というのもこの時知った。これがオチにつながるから知らない人のためにマクラでその話の解説が出てくる。オチは「まめに帰ります」というのが最後となる。これも豆腐とかけている。米朝師匠はマクラで奈良のことをたくさん話したと思うが・・・覚えていない。
三喬さんは実に勉強家である。奉行所の話を解説してくれた。東と西は上方、江戸では南と北奉行所とのこと。そういえば佐々木政談は確か西町奉行、しかしこれが江戸に行くと南町奉行に変身するからややこしい。この噺は上方落語での落語会なので東町奉行が登場した。このあたりが三喬さんの真骨頂。他の話でもところどころで知識を披露してくれるから楽しい。近江八景もそうだった。この日は師匠松喬さんの追福落語会。一番弟子の三喬さんは一門を引っ張ってくれると思う。
楽しみにしたい。
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