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2015年6月15日月曜日

米朝師匠特集 ユリイカ6


書店に寄ったらやっと出ていた「米朝師匠の特集号」が出ていた。迷わず購入。談志師匠のときもユリイカは特集を組んでいた。めくると予想通りの方。意外だったのは上岡龍太郎氏、今は引退しているからということで何も語らないかと思っていたらかなり詳しくインタビューを受けていたのには驚いた。読みごたえはある。

米朝師匠はやはり普通の噺家ではない。落語研究家というか、文化人であった。私が大阪で落語を聴きに行ったのが昭和45年くらいだったから、師匠は何度も聴いた。一番覚えているのは、「鹿政談」である。これも奈良の歴史を丁寧に解説して為になった。小噺では「手遅れ医者」と思う。

大正14年生まれだから昭和の年号と重なる。今年は90年だから90歳。私の心残りは、京都の金毘羅神社での勉強会には行ったことがなかったことだ。ここが一門の原点だから是非行くべきだったなあ。勿論、神社には行ったことはあるが、落語会のないときだった。ここでは師匠が良く通ったことが記されていたのを眺めて満足した次第である。

今年の松喬一門会


恒例の一門会に足を運んだ 6月11日・12日の2日間だったが、2日目に参上 繁昌亭の前で喬若さんが声を張り上げていた 喬介さんも同じように 二人は三喬さんの弟子 二人とも「笛の名手」と聞く 喬若さんは松坂大輔似と本人が言っている 今日も登場すると「待ってました 喬若」との甲高い声が響いた 喬若さん「母です」とか言っていたがほんまかな?

2日目は喬介さんの「米揚げ笊」 笊は「いかき」「ざる」のこと あげるあげるということが好きな堂島の商人に「ざる」を売ったのだが・・・・・
続いて喬若さんの「七度狐」伊勢参りの喜六と清八の二人が狐に騙されるお話「深いか・・浅いか・・」「べちょたれ雑炊」とかなかなか愉快である
続いて登場は右喬さん「猫すねちゃった」は三枝作の創作落語 イマイチだった
中入前は喬楽さんの「首提灯」 マクラが良かった 喬楽さん入場時に短パンだったがこれに昆虫網と籠を揃えたら私の「セミ・フォーマル」になると言ったら前から2列目の女性が拍手 蝉取りとセミで笑えよ だった
本論に入っても松喬師匠の話し方と似ていて楽しませてくれた 酒の話はなかなか上手い

中入があって「鼎談」は遊喬、生喬、喬楽さんの3人で思い出話をたっぷり
トリは三喬師匠の「お文さん」 松喬師匠のネタをあえて選んでくれた 三喬師匠の味を出しながら松喬さんの様にもっていくのは難しいところだが聴かせてくれた あとから松喬師匠のものを聴いたがなんら遜色はなかったように思う

1日目は行けなかったがプログラムをみると生喬さんは「駒長」という珍しい噺を演じたようである 調べると「お駒長兵衛」という江戸落語のようである 是非次回は聴きたいと思った次第である

なおプログラムは風喬さんが書いた漫画でなかなか面白いものであった

2015年6月4日木曜日

松喬十六夜の十一夜は風喬でした


4月25日は角座で「松喬十六夜」を鑑賞。ゲストは鶴二さん。お待ちかねの鶴二さん、今日はどんな噺かなということで楽しみにしていた。

喬介 天狗さし  
    お馴染みの鞍馬山での出来事 鞍馬天狗を取ってくる噺
    ばかばかしいところが最高
    喬介さんは人気者だ 笛も上手いらしい
    三喬師匠の弟子として将来がある
    例の「落語しまーす」もユニーク

風喬 首の仕替え
    正直思い出せない どんな噺だったのか
    例の赤壁周庵先生が登場したので「犬の目」がダブル

鶴二 三十石
    鶴二さんらしい噺 伏見から天満までの船旅
    笑福亭らしい

米紫 宗論
    ざこば師匠の弟子 何回か聴いたことがある 都んぼが前名
    そこで出てくるのが「町長(蝶々)」のお話 
    宗論を熱演 今まで聴いた宗論では一番面白かったなあ

風喬 高津の富
    二席目はお馴染みの噺
    松喬師匠とはまた違う サゲも変わっていた 演者によって違うのが面白い

風喬さんはまじめで好感が持てるといつも思っている 実際もそうであって欲しい
ふわっとした雰囲気のある噺家だと思う