春團治師匠の訃報が届いた 1月9日にご逝去という 享年85歳 昨年の米朝師匠に続いて上方落語界は大きな宝を失った 合掌 あの春團治師匠のハスキーな声 羽織を脱ぐときの恰好良さ 最後に聴いたのは繁昌亭での十八番の「野崎参り」だった マクラは振らないが「日本の三詣り」のことをまず話す 京都は祇園さんの「おけら詣り」 四国は讃岐の金毘羅さんの「鞘(さや)橋の行き違い」 そしてこの「野崎参り」 この三詣りだけは、何ぼ口で喧嘩してもええねん と解説 まさか金比羅さんもそうなのかと少し知恵ができた 師匠はこのとき少し声が出にくかったのか聞きずらかったが皆声を澄まして聞いていた 喜ぃ公と清ぇやん、土手を歩いている人との会話が最高に面白かった 結構口汚く大阪弁でやっていたのが師匠らしかった まさに完成された申し分なしの落語であった お玉牛も聞いたことがあるがこれも十八番 師匠しか出せない味である師匠はこの天満天神繁昌亭の建設にも大いに貢献したと聞いている 名門の落語家の家に生まれ噺家として名声を得た陰には苦労もあったと思う これで四天王が誰もいなくなった
これからは後継者として期待している新四天王いや七人の侍は六代文枝、一門の文珍、米朝一門のざこば、南光、春團治一門の福團治、小春團治、笑福亭一門の三喬、林家一門の染丸、露の一門の新治さんの時代になるのか 高学歴の若手も続々出てきている 力を合わせてなんとか上方落語を盛り立てて欲しいと願う 数えたらたくさんいます 期待の若手も多い上方である
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