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2017年10月31日火曜日

無学に鶴二さん登場


鶴二さんが無学亭で演じるとの葉書が届いたので早速申し込みした 無学亭は家から歩いても15分くらいなので近い 田辺寄席も近いが歩いてなら30分弱 バスなら20分くらいか 無学は由瓶さんがよく出ているイメージがあるが鶴二さんとは珍しい
今日は紫さん まん我さん 鶴二さんとの三人の「小さな落語会」その5 午後のひとときに落語を3つ とのご案内 改装された無学亭に行くのは初めてである
たまたま仕事も休みでラッキーだった 近所で好きな噺家が来るというので楽しみにしていた 月曜日の午後 さてお客は何人くらいかと思っていたら40席の椅子は空席が3つくらいだった 先日の田辺寄席でお知り合いになったIさんも来られていた
鶴二さんの登場 皆さんのお目当てである マクラでここは2回目と言っていた 松鶴さんの住まいは住之江区御崎2丁目にあってここは物置だったと説明 実は私も御崎に住んでいて松鶴さんの家に遊びに行ったことがある 昭和47年ころである 鶴二さんの入門は昭和61年だから御崎で修行していたのである 御崎は住吉新地といって「堀江」という料亭もあった 芸者さんもいたのだろうか 松鶴さんの住まいは下町の長屋であった 新地市場の魚屋さんにああちゃんと一緒に来ていたのも記憶している 初舞台で「平林」を絶句したこと 母親とおばさんが来ていた 客は5名 東粉浜会館などなど楽しい噺を聴かせてくれた
鶴二さんの「包丁間男」は初めて聴いた 相変らず上手いまん我さんは四代目文我さんの弟子とか 文我さんは独立してやっているのにまん我さんは米朝事務所所属 切れの良い語り口の咄家で今日の演目は「はてなの茶碗」そして上方落語会きっての美貌の持ち主である紫さんは露の都の3番弟子とか 「看板のピン」を演じた 本当に紫さんは可愛いと思う 先日の彦八まつりでサインしてもらったが女性のファンも多く周りを取り囲んでいた 今度は誰を伴侶に選ぶのか注目の的である

三津寺甘茶寄席とは


先日 難波の三津寺に参詣したときに甘茶寄席のチラシを見つけた 甘茶とはアマチュアのこと 洒落である 池田の落語ミュージアムで社会人落語選手権というのを毎年やっているというのは聴いたことがある しかし行ったことはない 一度聴いてみたいなという気持ちがあったので良い機会だと思い出掛けた
当日は台風の影響で雨がたえまなく降っている 会場に着くとほぼ満席状態 たぶん親戚縁者か 年配が多かった 通常の落語会とは違う雰囲気だった 最初は女性で「かしこ」さんの「あくびの稽古」 続いて大きな声の「稲佐久」さんの「動物園」 次は「水車」さんの「二番煎じ」お酒を勧する陶器持参しての噺が良かった 続いて「おり鶴」さんの「赤とんぼ」で仲入り これが市長賞をもらったようで熱演だった 後半戦は「晴太郎」さん「真心タクシー」続いて「ぽんぽこさん」の「天狗裁き」トリは「安庵」さんの「高津の富」だった 今回が第7回とあった 皆さん流暢でさすが名前をもらって演じるだけのことはあった 六代文枝師匠の名前が良く出て来て三枝時代の創作落語が演じられたのは楽しかった 特に「おり鶴」さんの「赤とんぼ」は歌もお上手で最高の笑いだった
この三津寺は古典落語の「まめだ」の舞台としても有名な寺である 米朝師匠の全集にも入っている 確か三田純市先生の作品だったと覚えている 短い噺であるが秋の落ち葉をみると豆狸(まめだ)を思い出す

2017年10月27日金曜日

田辺寄席800回 祝


田辺寄席が10月21日の神無月昼席で遂に第800回を迎えた この日はいつもの倍の200名の参加があったという マスコミもジャーナリストの顔も見えた 大入り満員とはこのことか 札止めである あいにく台風21号で悪天候であったにもかかわらずである 
いつものように文太師匠の開口ゼロ番でスタート 三語さんの「狸賽」 小春団治師匠の「代書屋」 文福師匠の「お笑い演芸教室」仲入りの後は口上 司会は文太師匠が務めた 左から鶴志師匠 文福師匠 福團治師匠 小春団治師匠 右端が文太師匠 にぎやかなざっくばらんな口上となった 
後半は鶴志師匠の「長短」 トリは文太師匠の「愛宕山」笑いに包まれてお開きになった そのあと直ぐに鏡開き アナウンスが特になかったので半数くらいが残った 17時30分からパーティが開かれ私も参加した
私が田辺寄席の会員になったのは2007(平成19)年 従って10年になる それまでは家から近かったけど仕事や日程の関係でなななか行けなかったのである 1974(昭和49)年といえば私が28歳のとき 島之内寄席には時々行っていた 暫というミナミの料亭が多かった 千里セルシーも もっぱら四天王の時代で噺家も少なかった時代 田辺寄席も若手がここから育ったのだろう 今は繁昌亭などの常設の小屋も出来 噺家も増えた 田辺寄席はいつまで続くか分からないけど継続を祈念する
今日は「ごまめ~の~いっちょうかみ」のごまめさんに会えて落語談義をさせて頂いた いつも楽しい記事を読ませて頂いている どんな方なのか気にはしていた方にお会いできて嬉しかった一日でした ラインもつながりありがとうございました

2017年10月9日月曜日

三喬改め七代目松喬襲名披露


10月8日(日)松竹座にて襲名披露がスタートした これから来年5月まで各地で七代目松喬襲名披露公演が開催される 今日はその初日である 14時からと18時からの2回公演 松竹芸能が総力をあげての興行であった
今日は落語仲間3人で14時からの舞台を鑑賞した まずは一番弟子の喬若さんが登場 わずか10分の持ち時間とかで得意の「松坂大輔です」のマクラは飛ばしていきなり「野ざらし」なかなか落ち着いて演じていた感じがした 続いて弟弟子の遊喬さんの「上燗屋」 これなんぼやと言ってあてを食べまくる呑み助 笑える噺である 続いて人気者の鶴瓶師匠の登場 六代目松喬さんとは仲が良かったのは有名 そこで今日は六代目に聴いてもらった「青木先生」の噺 創作落語である 浪速高校時代の名物先生が出てくる鶴瓶師匠の得意ネタである 生で聴くのは初めてだった 最後は手を振って舞台を下がった 次は江戸からのさん喬師匠の出番 六代目とは「喬」の縁で二人会をよくやっていたと思う ネタは「抜け雀」さすがである うまい 聴かせるなあ その後仲入りとなった
お楽しみの口上 銀瓶さんが司会 福団治師匠 ざこば師匠 六代文枝師匠 さん喬師匠 鶴瓶師匠の順で口上を述べた ざこば師匠がどんな風に述べるのか 皆さん注目していたと思う 
口上の後は、そのざこば師匠から 途中で弟子の都丸さんこと塩鯛さんが登場して二人のトークでなんとか時間を持った感じだった まだリハビリ中とのことでまだ時間がかかるように思った
トリは三喬改め七代目松喬師匠の登場 思い出の「初天神」を演じた 最初のおかみさんが着物を縫うシーンはいつもの芸 それからどうした 北海盆唄もオリジナル 途中四角い行灯で「きびしょつき」という聴きなれない言葉が出たがこれは六代目も使っていた きびしょというのは急須のこと 先に出ている小さな注ぎ口=こどもの陰部を指すらしい 知らなかった 台湾の砂糖 七代目の細やかな話芸が楽しかった 帰宅して六代目の初天神をDVDで観たが それぞれのクスグリが個性を発揮して落語は飽きないなあと感じた次第である 七代目のご活躍を祈念します