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2018年7月21日土曜日

田辺寄席 文月席は


久しぶりの田辺寄席 猛暑の中 さすが松喬一門会 満員御礼 予想していた通りだった 昨年の800回のお祝いの席でご一緒した方も来られていた どこかでお会いしたような気がしたのでお声をかけた 確か毎月一日の「おついたちさま」にお赤飯をご近所に配っている 田辺寄席でもお祝いの会にはお赤飯を作っている という方 なんと素晴らしい方だろうと思っていた お話を聴くと喬若さんのファンらしい 随分昔からのようだ 私は10年前くらいだからまだ若造 桂枝雀さんの息子のりょうばさんも応援しているとのこと なかなか通である 
さて 本日は喬介さんから始まった 「兵庫船」こんな噺だったのか?「小倉船」と混同していた 今日はアドリブも沢山連発していた しかし出来が悪そうなことを言っていたが 続いて喬若さんの「粗忽長屋」お馴染みの噺 本当に一生懸命のおしゃべりだった 8月13日(土)に第6回独演会が阿倍野で開催されるので是非足を運びたい 松坂大輔似は最近言わなくなった ハルカス寄席でも大活躍している もっと独自色を出しても良いと思うが 喬若さんは芸歴20年とか もうそんなになるか 「一生懸命のおしゃべり」が最近のマクラ言葉になっているような気がする
トリは松喬師匠 マクラはオリックスファンとしての愚痴 先日の「誤審」で負けた噺 面白かった 鶴の恩返しはホークスにはない 鷹だから 演目は「お文さん」六代目もよく演じていた 思わず六代目を思い出した 今の北御堂 津村別院だから浄土真宗 白骨の御文「朝には紅顔ありて夕べには白骨・・・」で有名 御文=お文という名作である さすがである
文太師匠は開口ゼロ番からノリノリだった ちょっと夏痩かな 演目の「猿後家」も猿年のオチが面白かった 猿沢の池 「さる」大家(たいけ)の旦那 猿年と 猿が続く話しで後家さんを怒らす これは文太師匠が演じると上手いの一言 今日は松喬一門・文太師匠で大満足だった
  

2018年7月16日月曜日

たま 2018 夏



恒例のたま夏の陣 15日に阿倍野区民ホールで開演 ごまめさんのプログを見ると前日に「せんしゅう寄席」が地元の岸和田市で開催されており連日の独演会であった 今日も大ホールはほぼ満席 開演時間を間違ええて滑り込みセーフ
まず「弥っこ」さんが登場 私にとっては初めて 先代の桂春蝶になにか似ている感じ 弥から連想すると桂吉弥師の弟子 きっちり出来ている 桂歌丸師匠の十八番のひとつである「つる」を演じた オスの鶴が「ツー」と来てメスの鶴が「ルー」と来たのお馴染みの噺である 続いて生喬師の弟子である生寿さんが登場 マクラで「たま」さんを理解する為の「検定」を紹介 これが実に面白かった ファンは良く知っている たま師には差し入れは不要とか 我が道を行くたま師のことを面白おかしく話した 演目は「相撲場風景」私としてはタカラヅカの噺が聴きたかった
さて「たま」師が登場 いつも上方落語協会の内幕を話すのだが今日はなし 代わりに文鹿師との話の会を今年から開くということでまつわる話をたっぷり お互いに変わり者で面白くなりそうとのこと 文鹿さん 文鹿の弟子の白鹿さん 最近入門した雪鹿さんの話しで大いに盛り上げた 落語は「ホスピタル」という創作落語と「野崎詣り」
仲入りの後の花丸師の「ナイモンガイ」という古典の「無いもん買い」のアレンジした創作落語 この噺も実に面白かった 天神橋商店街での買い物 外国人との会話でテンポよく話を進める 花丸師の語りはスムース
最後はたま師のショート落語と古典の「松曳き」今日は前日の疲れからか淡白だったような気がした 満足度は90% 喜楽館のことを聴きたかったのだが一言も触れなかったのに 期待外れだった

2018年7月8日日曜日

追悼 歌丸師匠 


享年81歳 7月2日ご逝去 謹んでお悔み申し上げます 私にとって最後の舞台は昨年2月の大阪松竹座 三代目春團治師匠追善興行の舞台だった 演目は十八番のひとつ「紙入れ」だった 幕が上がると酸素吸入器のチュ―ブをつけた師匠が座っていた 大きな耳は人の話を良く聴くためにあったのだろう きっと人格者に違いない
松竹座の感動の舞台 例のお説教口調でハキハキと淡々と喋る 分かりやすい落語だ お客さんの万雷の拍手で舞台の幕が下りた 
歌丸師匠といえば「笑点」最初からのメンバーであった 東京に勤務の時は後楽園ホールでの収録に足を運んだ 整理券が必要だが最後に並ぶとフリーパスだった 中に入るとスタジオがセットされている 2回分の収録 客席の真ん中に長い顔をした圓楽師匠が座っている 何回も観に行った
笑点は1966(昭和41)年からスタート 従って52年経っている 当初からのメンバーは歌丸師匠に圓楽師匠 すでに鬼籍に もうひとりのこん平師匠は病期療養中とのこと この笑点は落語の発展におおいに寄与したことは間違いなし 日本テレビ系列だから全国隈なく行き渡っている 大喜利もこの番組で有名になった 
歌丸師匠の生涯は波乱万丈 著書で拝読したが本当に凄い 古今亭今輔師匠に入門してそれから飛び出してまた戻り 兄弟子の米丸師匠の元に 米丸師匠は御年93歳とか まだまだお元気だ 歌丸師匠への弔辞でどんなことを語るのだろうか 合掌