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2011年4月26日火曜日

宿題

創作落語は何と言っても桂三枝さん。最高に面白い落語家である。なにか面白いことを言うのではないかという期待感が常にある。「宿題」は桂三枝作ということで他の噺家も演じている。塾通いの息子、小学校6年生から難しい鶴亀算を出される。なかなか難しい。部下の京大出の山之内君に聞く。簡単なものである。
次にもっとややこしい宿題を持ってくる。35人の中で、ハンカチを持っている人、ちり紙を持っている人がいる。両方持ってない人は何人か?これも難しい。最後はサクランボの分け方。これを独特の間で、三枝さんは演じている。

2011年4月24日日曜日

夜の慣用句

喬太郎の新作落語の「夜の慣用句」を聞いた。柳家喬太郎は現代の人気者である。「座右の銘」→「左右の姪」がオチになっている。上司と部下の会話が面白い。座右の銘は何だと課長が聞く。部下は「棚からぼた餅」とか「馬の耳に念仏とか」言う。キャパクラ嬢は、「地獄の沙汰も金次第とか」、ここで客は笑う。
キャパクラとかは行ったことはないが、どういう会話が成立するのだろうか。調べてみると、キャバレーとクラブを合わせたようなものとか。明朗会計のようである。しかし「慣用句」というタイトルはどこからつけたのだろうか。座右の銘の方が分かりやすいと思うのだが。

2011年4月23日土曜日

禁酒番屋

上方と江戸では登場人物が違う。上方のお侍さんは松本氏、江戸では近藤氏。今まで聞いた落語家では笑福亭松喬師匠が面白かった。お城の入り口には番屋がある。2人の武士が居る。近藤氏の注文でそこを通りぬけようとする酒屋。最初うまくいくが、持ち上げるときの「どっこいしょ」でばれる。水カステーラと言い訳するのだが。この偽り者めがと番屋の役人が酒屋の遣いを一喝。
今度は油を塗って油を持参する。油で手はにゅるにゅる。中身を確かめられ、お酒と分かる。これもばれる。それではと最後は小便と称する。みんなから集めた小便。女中さんのおしっこを集めるのに苦労する。出たては、熱い。燗がしてあると喜ぶ武士。しかし、本物の小便、目にしみる。この正直者め、でオチ。素晴らしい短編小説。松喬さんはとても豊かに演じる。

2011年4月22日金曜日

ぜんざい公社

ぜんざい公社は楽しい落語。もちろん創作落語。新春の田辺寄席では、ぜんざいがふるまわれ、この落語がかかる。田辺寄席は、仲入りにお茶やお菓子がでてくる。蓮池を見ながら、なじみの顔と触れ合うことができるのが素晴らしい。さて、ぜんざい公社、サゲは同じであるが、噺家によっては脱線して、ものすごく面白いものになっているものもある。
小三治さんの噺を聞いた。これが大変オーバーな噺で、笑い転げた。多くの落語家が演じているのはビルの中で行ったり来たりする噺だ。公社=役所なので甘いのは先に吸っているというサゲが良くできている。確かに、役所はそういうところがある。今もそうだろうか。