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2011年4月23日土曜日

禁酒番屋

上方と江戸では登場人物が違う。上方のお侍さんは松本氏、江戸では近藤氏。今まで聞いた落語家では笑福亭松喬師匠が面白かった。お城の入り口には番屋がある。2人の武士が居る。近藤氏の注文でそこを通りぬけようとする酒屋。最初うまくいくが、持ち上げるときの「どっこいしょ」でばれる。水カステーラと言い訳するのだが。この偽り者めがと番屋の役人が酒屋の遣いを一喝。
今度は油を塗って油を持参する。油で手はにゅるにゅる。中身を確かめられ、お酒と分かる。これもばれる。それではと最後は小便と称する。みんなから集めた小便。女中さんのおしっこを集めるのに苦労する。出たては、熱い。燗がしてあると喜ぶ武士。しかし、本物の小便、目にしみる。この正直者め、でオチ。素晴らしい短編小説。松喬さんはとても豊かに演じる。

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