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2011年9月8日木曜日

高津の富

高津の富、江戸では宿屋の富。この噺は何と言っても笑福亭松鶴師匠が一番であると思う。あの「子の1365番」が、あの「子の・・」と粘る言い回しが面白い。一度、ロト6かミニロトで1365を組み合わせた数字を買ってみたい。あたるかもしれない。噺は、因州・鳥取から来た男が宿屋に泊るところから始まる。男は口から出まかせを言う。泥棒に入られたが、千両箱をたった80しか持ち出さなかったとか、・・言いたい放題ほらを吹く。宿屋の主人も信じてしまう。男は主人から残り1枚の富札を買って欲しいと頼まれ、なけなしの1分を出してしまう。
さて、高津神社では富くじの抽選が始まっている。本番前に実に楽しい男が出てくるが、最終的には子の1365番が当たる。千両箱である。男は、震えながら宿に帰り、下駄を履いたまま布団にくるまってしまう。宿屋の主人も番号を見てビックリ。宿に帰って、下駄ばきで2階に上がる。男は誰にも会わん、誰じゃ、下駄で上がってくるのは・・・主人か。主人が布団を剥がすと男も下駄をはいていたというのがサゲ。
松鶴師匠の家はすぐ近くにあった。住吉の長屋である。家の中を見せてもらったこともある。庶民の町で、ゆったりと楽しんでいた師匠。愛すべき噺家である。また、高津神社には文枝師匠の碑がある。松鶴師匠のお墓はどこにあるのかな。

2 件のコメント:

  1. 「高津の富」は,松鶴の弟子の鶴二のを聞きました。
    子の1365番,というのが頭に残りますね。

    ネットで調べると,代々の松鶴の墓が四天王寺近くの壽法寺というお寺にあるようです。
    http://www.jyuhouji.com/profile/chomeijin.html

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  2. 鶴二さんは期待の星ですね 華があります 年を重ねないと出来ない芸もありますが華があれば楽しみです 松鶴師匠のお墓のご案内ありがとうございます 四天王寺さんにはたまに行きますので寄ってみます 沢山の噺家が眠っているのですね 少し離れていますが、愛染さん、清水さんがあります
    清水の舞台や音羽の滝もあるのでビックリ 上町台地は歴史の散歩道です

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