二荷入りの水がめを買いに行く噺。水がめと言っても今はあまりピンと来ないので、マクラで昔の生活の解説を入れる。今で言うならポリバケツというところか。まず一荷のカメを買う。二円五〇銭を五〇銭値切る。つまり二円。これを購入するのだが、これを予定通り返却して二荷のカメと交換してもらう。一荷で二円なら二荷なら四円。店の主人からお客さん買いもの上手と褒められる。次は支払い方法だ。まず一荷のカメを二円で引き取ってもらうから二円。さきほど二円払ったからこれで四円となる。これでめでたく二荷の水がめを二円で購入することができた。主人は一旦納得するのだが・・・。
どうもおかしい。何度もお客を呼びとめ、確認するのだが、・・・。頭が混乱して遂に二円も返しますというサゲになる。
この噺を立川談笑が、薄型テレビにして創作落語にしているという。まだ聴いたことはない。おそらく二〇インチを買って四〇インチに買い換えると言う噺ではないか。ぜひ聴いてみたい。頭の体操である。返品ということは日常でも良くある。そのときに他のものを買い換えることがある。思い違い、勘違いをテーマにした実に良くできている噺である。ああおそろしや。思う壺というのはここから出たのかな。
立川談笑の「薄型テレビ算」,レンタルのCDをカーナビに録音しています。今日,車での移動があったので,改めて聞き直しました。ご想像のような展開ですが,さらに複雑化していて,ゆっくり聞かないと理解困難です。
返信削除談笑の「ジーンズ屋ようこたん」(紺屋高尾),「イラサリマーケー」(居酒屋)も面白いです。「イラサリ…」はかなり下ネタですが・・・
談笑さんの薄型テレビ算 Uチューブで拝見。あまり面白くなかったですね。確かに複雑。ギャグは面白いけれどもっと単純にしなくては。今は電気やだけれど先祖が壺やだったというのも分かる人は分かる。これから注目しておきましょう。
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