田辺寄席長月席第582回は、林家竹丸の段であった。竹丸さんが二席をたっぷり。最初は三枝作の「立候補」。小学校6年生の息子が生徒会会長に立候補する噺。創作落語だから初めて聴くと面白い。もう一席は、トリで「算段の平兵衛」。長い噺だ。平兵衛は、悪知恵の働く輩。不都合な出来事が起こると皆が平兵衛に解決を依頼する。平兵衛はなんとか解決してしまう。落語だから笑って済ませることが出来るが、現代では駄目。誰かさんみたいになる。算段とは、いろいろやりくりして物事を解決するということらしいが、この噺は悪事をなんとかごまかすようで後味は良くないが、サゲでは、平兵衛が騙されるということでおさめている。
竹丸さんは、自分のことを子泣き爺と紹介したが、そういえば良く似ている。もとNHK記者のようである。神戸大学を卒業、記者から噺家に転身。吉弥さんも神戸大。京都大学は、たま、福丸。大阪大学は染左さん。皆さんは笑っているけど、親は泣いているそうだ。竹丸さんも入門するとき、染丸師匠の前で両親は泣いてばかりいたという話をしていたなあ。
「算段の平兵衛」は,桂文我師で聞きました。なかなか聞きごたえがありました。
返信削除そのときは,平兵衛が騙されるというくだりは出てこなかったという記憶です。ネットで検索すると,サゲまで行かずに途中で切ることも多いようなので,そのバージョンだったのかなと思いました。
米朝さん、文珍さん サゲはいろいろ
返信削除米朝さん:按摩が平兵衛の悪事を嗅ぎつける⇒脅かす⇒そんなことしたらえらい目に遭うぞと周りが忠告⇒按摩さん、わしはえらい目には遭うはずがない。考えオチ
文珍さん:お花がお金を持ち出す⇒平兵衛困る⇒どうしょう、誰かに相談しょう⇒そうや平兵衛⇒平兵衛わしや
大抵は、途中で切るそうです。