ページ

2016年11月27日日曜日

たびたび さんざ





今年も三三さんがやってきた 毎年1回の独演会 楽しみにしている人も多い さすが人気者だ 今日も三席 まずは「真田小僧」 続いて「釜泥」 最後は「五貫裁き」だった 釜泥も五貫裁きはユウチュウブで聴いたことはあるが生では初めてだ 

マクラは長めだった さすが地域のことをよく観察しているなあと思う 地元の人が気が付かないことを面白おかしく語る 観てきたことを正確に話すのも心得ている 素晴らしい 地元の話をすると親近感が沸くので楽しくなる 
さて「真田小僧」 オチは焼き芋を買って薩摩に落ちる 真田幸村が薩摩に落ち延びたという講談が出てくる それに引っ掛けて焼き芋が薩摩(サツマ芋)になる 大河ドラマ 真田丸とは違うようだがそれはそれ 按摩さんが出てくるところは意外とあっさりだった ここも面白いところだが・・・
二席目は「泥棒」の話 鼠小僧次郎吉 石川五右衛門と紹介して 五右衛門が釜茹でになったことからこの「釜泥」が始まる 上方では聴いたことがない噺だ 短いが面白いかった
最後は「五貫裁き」という人情もの これも上方ではやらない 江戸の南町奉行の大岡越前の守の名裁きが語られる 五貫というのは五千文という説明がなかったので一文を5000日分持って行くというのが分かりにくかったのは残念である なんとなく分かるのだが 予め説明して欲しかった
今日が今年最後の「たびたび さんざ」と言っていた 最後に三本締で終わったのは良かった それにしても三三さんは古典が中心だが芸の幅は大きい 良い噺を聞かせてもらって満足した一日でした

2016年11月6日日曜日

たま 秋の陣


9月19日の阿倍野区民センター 今回は予約が早かったので3列目の席だった 露の瑞「犬の目」 治門の「野ざらし」と続いた 瑞は可愛い感じ 北野田から阿倍野まで電車で「きたのだ」と笑わしたが・・・反応はイマイチ 治門も若いので余裕はないのだろうか 「野ざらし」も教科書通りで可もなく不可もなし 仲入りは福車の「ねずみ」 さすが聴かせる
さて たまは3席演じた 「走り餅」「危険な情事」最後は「崇徳院」とショート落語だった 前回と違って今回は良い出来ではなかったように思う
「走り餅」は初めて聴いた噺 清八・喜六の「東の旅」の復路 つまり伊勢神宮からの帰り道の出来事 「東の旅」の一席 逢坂の関で乞食に絡まれた侍を助けた二人は、名物走り餅をおごってもらうが 侍は突然しゃっくりが止まらなくなった 乞食は侍を驚かして侍のしゃっくりを止めたので一文贈れというというのがサゲ 走り餅は有名な名物 やわらかいお餅だ 正式には走り井餅というようだが・・
「危険な情事」は新作落語だが内容が感心できなかった まさに危険な噺 しかし最後の「崇徳院」は古典中の古典 とても良かった たまの「ショート落語」も時事ネタを仕入れてなかなか上手い 次回は1月15日 ABCホールでの独演会 楽しみにしている

2016年9月13日火曜日

三喬三昧のご案内


三喬さんが独演会 今年は松竹座で開くとのこと 10月29日は予定が入っているために行けないのが残念 「らくだ」「崇徳院」「道具屋」の3席とか ずいぶんポピュラーな噺ばかりで少し不満
その三喬さんが7代目松喬を継ぐというニュースが入った 新聞記事では8月の26日だったか 全然知らなかった 知ったのは9月3日の「彦八まつり」でのこと 三喬さんが大会委員長だったがオープニングで六代文枝師匠が三喬さんを紹介するときにこのたび松喬を継ぐことになったと言ったのである ええ・・・ほんまかいな 右喬さんに確認したらホンマであった  
いつかは継ぐだろうと思っていたのだが 本人は七回忌が終わってからということだったが 松竹芸能は早く襲名披露してもらいたいのだろう 興行主としてはその方が良い 全国を回って稼げるからだ ファンとしては充分実力もある三喬さんが松喬さんになるので嬉しいのだが どうしても松喬師匠のイメージが残ってしまう
来年秋に襲名披露興行がある 是非行きたい 一門がますます発展するように祈念します

2016年8月21日日曜日

ハルカス寄席 お盆興行


久しぶりにハルカス寄席に参上 12・13・14の3日間の特別興行である 参上したのは12日 常連とおぼしき人が多かった 若手の会である 開口一番は白鹿 文鹿さんの弟子と名乗っていた 演じたのは「ん廻し」結構難しい噺だ 次は師匠の文鹿さん LCC航空の新作「さわやか航空652便」とか よく利用するLCCの機内の様子を面白く語った 勿論落ちもあり 落ちるのは本当は困るのだが まだ乗ったことがないので様子が聴けてなかなか良かった 染左さんは「やかん」 知ったかぶりをする人の噺 喬介さんは怪談話で一席「借家怪談」 喬介さんにとってはめずらしい噺を演じた もう10年のベテランの域に達したようである ここで13時からの席は終わる
14時30分からの席も楽しんだ 鉄瓶さんは「道具屋」マクラではリオ2016に触れた 続いて華紋さん 2回目だ 関西学院卒の若手 はじめにアルバイト先の怖い出来事から入る 最近よく見る「宮本むなし」「大戸屋」「やよい軒」などのめしやがあるが華紋さんのアルバイト先は別のところ そこで鰻まぶしという定食でトラブルが・・・ 演題は「うなぎや」 ラストはかい枝さんの「鹿政談」であった かい枝さんは本当に面白い 舛添前知事の「知事困る」「縮こまる」など創作なんだろうか
結構よく勉強して仕入れている 鹿政談も聞かせた 奈良では鹿は人間以上に貴重なもの 奈良の名物は「大仏に、鹿の巻き筆、あられ酒、春日灯篭、町の早起き」で始まるこの噺 よくできていると思う この6席で1500円とは安いなあ

2016年8月6日土曜日

松喬十六夜 最終


松喬師匠がご逝去されて3年になる 松喬師匠が還暦の年に大阪ABCホールで連続6日間の独り舞台を演じてしばらくしてガンが見つかった 闘病生活の中で始まったこの十六夜 たくさんのファンが集まった
師匠の得意ネタは はてなの茶碗・質屋蔵・天王寺詣り・三十石船・花筏・百年目・首提灯・帯久・二人癖・らくだ・へっつい幽霊・ねずみ穴
7月30日土曜日の阿倍野区民会館大ホールは大入り満席だった 私は後援会会員なので優先販売で前から三列目の席だった 概して年配者が多かった 師匠は後援会を大事にしていた お客様は大事にせなアカンと思っていた この日は直弟子6人が集まった 三喬・遊喬・生喬・喬楽・風喬・右喬 そういえば喬楽さんだけが頭に喬がきているな 
十六夜は口上で始まった 総領弟子の三喬さんが進行を務める 壮観だった 師匠との想い出を各人が語る 特に人気者は右喬さん なんともいえない顔をして笑いを誘う 得である 今日は孫弟子3人は舞台番 三喬さんのお弟子さんの喬若 喬介 生喬さんの弟子の生寿が笛 太鼓 の鳴り物を担当 喬介さんは笛の名手と聞く 今日は毎日放送もプロジュースしているのか柏木宏アナが案内をしていた
師匠の生をもっと聞きたかった 皆さんそう思ったのに違いない 私もDVDをたくさん持っているので元気な時の師匠を時々観てみたいと思う

2016年6月17日金曜日

「たま」は楽しみな噺家


「たま」の独演会(夏の陣)に初めて参上 近所のホールで開催されることを知った 動楽亭に行こうか 独演会に行こうか迷いに迷って 近い方を選択 正解だった とにかく面白い 面白かった
13時に開演 16時30分に終了 開口一番は華紋 続いて鯛蔵 出囃子は「さなかやさん」だった 鯛が付くからでしょうね そのあとお目当ての「たま」
まずは「おとぎ噺殺人事件」 もちろん創作である 本論に入る前に時の人舛添知事や上方落語協会のまくらがあった 実に興味のあるまくらだった さて「おとぎ噺」には色んな主人公が登場した 桃太郎 こぶとり爺さん かぐや姫 シンデレラなどなど 特にかぐや姫はなんとイケヤとニトリが出てきて2社が争う「家具屋 悲鳴」 この想像力には脱帽 2席目は「死神」これを演じると良くないといいながら熱演 仲入りの後に得意のショート落語24連発 この前聴いた話とは全く別のあたらしい噺 時事ネタが多かった オバマと小浜 舛添と巻き添え そのあとに大作の「らくだ」この落ちが素晴らしかった 屑屋だから「人間の屑であるらくだの卯之助を拾っていく」という今まで聴いたことがなかった落ちだった さすがたまさん 京都大学卒業だけあって言うことが違う ものすごく勉強しているのだと思う 楽しみなたまさん 秋の陣も参上します

2016年6月5日日曜日

動楽亭の昼席で南光・南天登場


最近は落語会が終わって演目を張り出すことが多い これは助かる 噺を聴いたがどんな噺だったか全然思い出さないことが多い この中では「強情灸」があまり聴かない噺 南天さんが演じた
南天は南光の弟子 前は桂こごろうである 南天は2代目 しかし南天さんは繁昌亭では出演できないのでこの「動楽亭」ではよく出ている 逆に言えばここがホームグランドとなる それは南光師匠も同じこと 南光師匠も上方落語協会を脱退しておりこの動楽亭はよく出ているというか 定席ではここでしか聴けない 

南光師匠は枝雀師匠の弟子 枝雀は米朝師匠の弟子 つまり米朝師匠の孫弟子 上方落語協会の会長就任にあたって米朝師匠が順番からして上方落語協会会長になるべきなのに ならなかったことに反発して南光師匠は脱退したのである 結局米朝師匠は上方落語協会の会長にはならなかった 協会も一枚岩と思っていたが遺恨があったのである 実は米朝一門では千朝 宗助
も協会には入っていない 四代目桂文我 まん我 紅雀も未加入である いろいろありますね落語界も

たまの宿屋仇は最高


らくごのお時間のトリは笑福亭たま 繁昌亭では何回も聴いたことがあるショート落語で始まった これはたまの得意芸 野鳥の会(野性の鳥の声を聴く会)ではピー ピーと鳴く鳥 これは何という鳥ですか? ファックスです 喋る炊飯器 オネエのように喋る これは何ですか はいオカマです 他にもドリアン シンクロナイド ドリアンとか 遺跡調査の木棺 ウォシュレット とか 笑わしていた ところがここで予期せぬ出来事が起きた この落語をやっている最中に 正面前列のおっさんが立ち上がって無言で帰ってしまったのだ たまは驚いてリズムが狂ったようだ 私自身も驚いた どうしたんだろう
さて「宿屋仇」は 爆笑の連続だった お侍と伊八のやりとりが最高 2列目だったので表情がよくわかったので思わず笑いが吹き出した 落語らしい馬鹿馬鹿しい噺 何回も聴いたことがあるがたまにかかれば爆笑の渦 身振り手振りが大きい 眠れないお侍さんが取った手は よくできた噺でおおいに笑った さすがたま 頑張れたま 

2016年5月29日日曜日

らくごのお時間 さよならBRAVA!



5月28日土曜日に「らくごのお時間」落語会があった 場所は5月29日で閉館となる「BRAVA」という立派なホールである 大阪ビジネスパーク内にある この日は特別な日とあって最後に出演者が全員出てきて観衆と一緒に記念撮影が行われた もちろんお客さんの撮影も許されたのである この粋な計らいには驚いた 
この日は、りょうば 吉の丞 雀太 鉄瓶 三扇 たま の6名の噺家に加えて入谷和女(三味線)天使(笛) 治門(鳴り物) りょうば(当り鉦) 八織(お茶子) 案内役は福島暢啓毎日放送アナウンサー 特にりょうばさんは開口一番と鳴り物の2つを担当
しかし驚いた こんな演出があるなんて 若手の噺家とはいえ、このような演出は楽しい 得をした感じである 今日は早くからチケットを予約したため前から2列目の席で表情が良く分かった しかしトリのたまさんのショート落語でハプニングがあった 最前列の客が立ち上がって帰ったのである これにはたま師も驚いていた どうしたのだろうか これにも驚いた
詳しい感想は後日

喜多八師匠 ご逝去


また著名な噺家がご逝去された 江戸では昨年12月の圓菊師匠の訃報があったばかり 喜多八師匠の訃報は5月20日に届いた 66歳の若さ 別名柳の宮喜多八殿下は学習院出身 「殿下」とか言われ 自ら虚弱体質と語る姿はなかなか味のあるものだった 実は、2年前に鈴本に行ったとき丁度師匠が帰るときに出会った 小柄な印象で足取りも軽かったのだが
TBSの落語研究会の演目は「煙草好き」という軽い噺だった あまり聞いたことがない噺であったが結構笑わしていた
小三治師匠の2番目の弟子 これからの人だっただけに惜しまれる 合掌

2016年5月22日日曜日

米朝師匠の「楽」の色紙


動楽亭の舞台には人間国宝であった米朝師匠の色紙が飾ってある 天満天神繁昌亭の舞台にも米朝師匠の色紙が飾ってあるが少し違う 繁昌亭は大きな字の楽がひとつだけある しかし動楽亭の楽は小さいが8つもある たぶん ざこば師匠が米朝師匠にお願いして書いたものだろう 8つは縁起の良い数字 米朝師匠がいつもみてはるという粋な演出と思う
それにしても米朝師匠亡き後の上方落語界は大丈夫だろうか 三代目春團治師匠も今年お亡くなりになった 少し心配である もちろん 六代文枝、文珍、文太、あやめ、ざこば、南光、米團治、米二、仁鶴、鶴光、福笑、松枝、呂鶴、鶴志、鶴瓶、三喬、生喬、鶴二、福郎、千橘、都、新治、染丸、小染、染二などなどが活躍している この人たちが野球でいえば一軍 しかし二軍の若手もどんどん伸びてきている 上方で250名くらいいるそうだが なかなか追い抜くことは難しい どうしても年功序列になる しかしここは努力のしどころ 是非エースが出てきて欲しい


2016年3月16日水曜日

文太噺の世界in寺西家


田辺寄席は日程の関係で今年になってまだ行けていない その代わり文太師匠の噺が聞きたくて寺西家に向かう 呂好さんは「みかん屋」 文太師匠は「松島心中」 鶴志師匠は「猫の災難」 再び文太師匠は「ぜんざい公社」 松島心中は珍しいと思ったら江戸では「品川心中」であった 松島 品川いずれも遊郭 あまり聞けない噺でありさすが文太師匠は素晴らしい ぜんざい公社は何回聞いても笑い転げる サゲはこのぜんざいは甘くないがな 甘い汁は役所が吸っていますは今でもある話というのが受けるのだろう 初めて聞いたときはさすが落語だと感心した

呂好さんは呂鶴師匠の弟子 貫禄がついてきた 笛の名手らしい いちど聞きたいと思う 鶴志師匠は六代目松鶴師匠の弟子 好きな噺家だ マクラも面白かった 春團治師匠に稽古をつけてもらったこと 今話題の六代文枝師匠の話など おおいに笑わせてくれた
この会は70人くらいで丁度良い 座席も椅子席 丁度前の人がいないと思って座っていたら開演直前に大男がその席に座って大迷惑 前が塞がれてしまった 残念 終了後にお楽しみの抽選会があるのだが これは当たって大満足 久しぶりの落語会を堪能した一日でした

2016年1月28日木曜日

三代目が羽織を脱ぐときは・・・


三代目と言えば羽織を取るシーンが美しいと言われている 確かに羽織の端を持って引っ張ると羽織が一瞬に綺麗に取れるのである これは取った瞬間 後ろに手をやっている この所作を見たさに駆けつけるファンも多い 私もその一人 恰好いい 上方落語界では真似出来ないなあ
歌舞伎の世界でも早変わりというのがある これも見事 お正月の松竹座でもあった 落語の世界は早変わりはない 皆それぞれだ 特にざこば師匠はこんはよう脱ぐなら着てこんでもええのにと言って笑わす 
落語家が高座で羽織をぬぐのはこれから噺ですよという合図 三代目もそうした 羽織は落語の中にもよく出てくる たとえば初天神とか 他にもたくさんあるがどうもよそ行きの時に着ていくらしい また前座は羽織を着てはいけない 二つ目からは良いとか 上方は真打制度がないから関係ないかもしれないが やはり若手は来ていない そこそこになってから着れるのだろう それにしても三代目の紋はやけに大きい 今度落語会に行ったら羽織も紋もちゃんと見ておこう

春團治師匠の皿屋敷


三代目が亡くなった直後に「日本の話芸」で放送された「皿屋敷」 これも三代目の得意ネタである これは米朝師匠から稽古をつけてもらったとのこと 師匠の愛弟子の米二師匠からのメールマガジンにこう書いてあった 「うちの師匠から「代書屋」「親子茶屋」「皿屋敷」などが伝わっております」と 
米朝師匠が三代目に「ネタが少なくてどないすんねん」と叱ったことがあるとか そこで発奮して稽古してもらった 特に「代書屋」は三代目が演出して他にはないものになっているようだ 是非聴いてみたいと思う
三代目は滅多に「マクラ」を振らないが、持っているCDの「野崎参り」にはマクラが入っている どんなマクラかと言えば二代目 つまり父親の鼾の話である 鼾をレコードに吹き込んだ人は二代目だけだという思い出話をマクラにしていた
この「皿屋敷」は平成18年に放送されたもの お菊さんが井戸から出てくるところ うらめしや・・・・1枚・2枚・3枚と数える 青山鉄山という偉いお方はお菊さんに意地悪をした祟りで亡くなったのであるが そのお菊さんが幽霊となって井戸から出てくるのを見世物にしているのが何とも言えない落語ワールド 実査に姫路城にその井戸があるのをだいぶ前に見てきた 立派な井戸だった ちゃんとお菊の井戸と書いてあった 三代目は「いつ戻って失せさらしてん」とか口汚く関西弁を駆使しているのがまた面白いところだ そういえば姫路と言えば米朝師匠の故郷 ご当地の噺を教えたのも凄い話だ

2016年1月15日金曜日

三代目春團治師匠ご逝去


春團治師匠の訃報が届いた 1月9日にご逝去という 享年85歳 昨年の米朝師匠に続いて上方落語界は大きな宝を失った 合掌 あの春團治師匠のハスキーな声 羽織を脱ぐときの恰好良さ 最後に聴いたのは繁昌亭での十八番の「野崎参り」だった マクラは振らないが「日本の三詣り」のことをまず話す 京都は祇園さんの「おけら詣り」 四国は讃岐の金毘羅さんの「鞘(さや)橋の行き違い」 そしてこの「野崎参り」 この三詣りだけは、何ぼ口で喧嘩してもええねん と解説 まさか金比羅さんもそうなのかと少し知恵ができた 師匠はこのとき少し声が出にくかったのか聞きずらかったが皆声を澄まして聞いていた 喜ぃ公と清ぇやん、土手を歩いている人との会話が最高に面白かった 結構口汚く大阪弁でやっていたのが師匠らしかった まさに完成された申し分なしの落語であった お玉牛も聞いたことがあるがこれも十八番 師匠しか出せない味である師匠はこの天満天神繁昌亭の建設にも大いに貢献したと聞いている 名門の落語家の家に生まれ噺家として名声を得た陰には苦労もあったと思う これで四天王が誰もいなくなった
これからは後継者として期待している新四天王いや七人の侍は六代文枝、一門の文珍、米朝一門のざこば、南光、春團治一門の福團治、小春團治、笑福亭一門の三喬、林家一門の染丸、露の一門の新治さんの時代になるのか 高学歴の若手も続々出てきている 力を合わせてなんとか上方落語を盛り立てて欲しいと願う 数えたらたくさんいます 期待の若手も多い上方である