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2017年12月27日水曜日

年末のハルカス寄席 


今年最後のハルカス寄席 大入り満員だった 染左さんが「今日が初めての方」と言って半数の方が手を挙げた 私の隣の若い女性も少しだけ手を挙げた
第一部 染左さんは「つる」染左さんは「わろてんか」の落語指導を行っているとか 大阪大学卒の噺家だ 兄の中川桂さんは学者だが落語に詳しい 一度、二人の対談を聴きたいと思っているのだが
南海さんの講談は「荒大名の茶の湯」講談をする人を「好男子」と言ったところで笑いが起こる 何がおかしいと南海さんが言ってまた笑う この噺は落語でも演じる
かい枝さんの「茶屋通い」は最近よく聞く噺だ 江戸では「木乃伊取り」となる 江戸の方がこの噺にはふさわしいと思う この日は珍しくこどもさんがいたのでかい枝さんも色気のシーンではやりにくかっただろう
第二部 喬介さんの出囃子は「幸せなら手を叩こう」前の席の女性が手を叩いていた 親戚の人か 「時うどん」にも工夫があったので楽しかった 喬介さんの「落語やりまーす」は名文句となり人気者になったのは嬉しい
ナオユキの「漫談」はいつも楽しい 場面を設定していくつかの噺を演じる オチがついてどっと笑う 場末の居酒屋 場末の居酒屋 いつものようにおっさんが飲んでいる 飲んでいる おっさんがわしは今日は誰とも話せんで 誰とも話せんで 今話しとるやないか このパターンで約20分 笑い疲れた 笑いの本質を心得ている
由瓶さんは大晦日の噺ということで「除夜の雪」後ろの女性が笑うとこなかったわ と言っていたが・・・これは笑う噺ではない 知らんのかと思わず心の中で叫んだ 由瓶さんには珍しい人情噺を聴けたので大満足だった 今年で聞き納めの落語会だった

2017年12月3日日曜日

第14回大阪 森乃福郎独演会


12月のスタートは大好きな福郎師匠の独演会 繁昌亭で開かれた 実は9月の「彦八まつり」で師匠から早々と前売り券を購入していた 師匠は先代と同じく読書家で博識の噺家であるところが好きだ 彦八でも毎年古本屋を開いている 常に本を持ち歩く噺家は珍しい そういえば上方最高齢の笑福亭松之助師匠も読書家と聞いている 一度阪急電車で隣の席に座ったことがある その時も本を読んでおられた
さて独演会は阿久太さんから 3年目に入っているとか アクターというのは英語で俳優のこと 俳優あがりで名づけられたとのこと 大きな声で「酒の粕」を演じた 続いて13年目の石松さん 珍しく「転宅」を へえーこんな噺もするのかと期待して聴いた サゲは「道理で上手く騙り(語り)った」だが 今日は初めて聴くオチ 旦那がいればタライを出しておくと云う約束で翌日泥棒が来て「お隣は転宅(洗濯)しました」と云われそれでタライが出ていたのかというオチ 石松さんには似合うオチだった
仲入り前は福郎師匠 「加賀の千代」という珍しい噺 「朝顔に釣瓶取られてもらい水」は有名な句である 桂小文吾さんから聴いたことはある 久しぶりの演目だった
今日のゲストは月亭文都さん「茶屋通い」だった 先日テレビの「落語ザ・ムービー」でもやっていたのだが江戸では「木乃伊取り」となる 上方は最後の飯炊きの杢兵衛がやや違うがだいたい同じストーリーだ 
トリは福郎師匠の「井戸の茶碗」だった これが今まで聴いた「井戸の茶碗」の中では秀逸だった ふんだんにギャグが織り込まれた50分になろうかという力作 大いに笑わせて頂いた 上方随一の博識の噺家として今後も活躍して欲しい

2017年11月20日月曜日

西宮で特選落語競演会


親友からチケットを頂いた 米朝一門の落語会 毎年開催しているようでこれを楽しみにしている人が多かったように感じた 阪神間の品のあるお客さんで800席の西宮芸術文化ホールはほぼ満席状態 凄い人気である
11時からの公演は江戸から入船亭扇遊師匠がゲストで登場 上方に来られるのは珍しいと思う さてどんな噺か 期待していた さすが江戸落語の「明烏」とは たっぷり30分聴かせた 童貞喪失物語である 上手い 上方の爆笑と違ってこれが古典落語だという噺だった
さて上方勢はといえば 二乗 ひろば ざこば師匠 米團治 南光という顔ぶれだった 二乗さんは「阿弥陀池(新聞記事)」米二さんの一番弟子は順調な成長ぶりが伺える 続いてのひろばさんは相撲のお話の「大安売り」だった 入門から17年か 違うネタが聴きたかった
ざこば師匠は10月以来だった 今日はだいぶと落語らしきものが聴けた 自分でも一生懸命覚えていると言っていた マクラでは入院したときの模様 脳梗塞の症状 失語症 今は落語を覚えるなどのリハビリをしていることなどを話し 簡単な植木屋の「クチナシ」の小噺をした後 上燗屋を演じた 途中「甘酒」が出てこないところもあったが 失礼ながら上々の出来でした 必死さが伝わって来る高座だった 感動した 言葉が出てこないのは前からや と言われて爆笑 皆さん心配しているし私も心配している
仲入りの後は、米團治さん 御曹司の登場 襲名のときの失敗談 春團治師匠のところに携帯を忘れてた話しで大いに笑わせた アホボンと自虐ネタがピタリの御曹司である 地元西宮はファンが多いし温かい ネタは「蛸芝居」得意の芝居噺である 蛸の真似がとても面白くつい笑ってしまった トリは南光さんの「抜け雀」だった マクラは趣味の絵画鑑賞  「抜け雀」は最近聞き飽きるくらい聴いている 南光さんのオチは「天狗に成るなよ」で鞍馬山の大杉とひっかけていた 先日のさん喬さんのオチは教科書通りの「親を駕籠かきにした」である オチを分かりやすくした南光さんは偉い 今日は楽しい一日でした

2017年11月12日日曜日

さん喬・鶴二 二人会


豪華な組み合わせの二人会 秘密クラブのような稲田観音 徳川大将軍三名(家康 秀忠 家光)をお祀りしている 350年の歴史を刻む禅・曹洞宗の寺である 立派な鐘楼 本堂 この本堂に高座があった
今回はお誘いを受け ぜひ行きたいと思っていた さん喬師匠は大好きである 鶴二さんも大好きである このような組み合わせは滅多とみられない さん喬師匠は六代目松喬師匠と親交が深かったと思う 大阪でもお二人の会が西区であったのを覚えている 数回聴きに行った
さて鶴二さんから今日は番外編とのこと メインはお目当てのさん喬師匠と紹介 広島の帰りにわざわざ大阪に寄って来て頂いたとのことで明日は沖縄とか 演目は「鼠穴」は決まっていますがあと一席は「心眼」か「短命」・・・ではないかと言っていた 従って私の方は 短い噺で 東の旅から「軽業」ということだった 鶴二さんのもう一席は「祝いのし」関東では「鮑のし」いや二席とも爆笑の渦で大笑いした
いよいよ 紫綬褒章綬章のさん喬師匠の登場 演目は「心眼」かと期待したが「抜け雀」だった 先日の松竹座の三喬襲名披露公演と同じだった 残念 しかし前回と違い最後の方は丁寧に噺を聴かせてくれたので感動した トリは予告通り「鼠穴」竹二郎と兄貴の物語 夢は五臓の疲れとか 夢に自分が登場しない不思議 女は夢を見る 男は夢を持つ とかをマクラで振ったあと 二人の物語を迫力満点で語った 時には大声で 時にはしみじみと語る メリハリの利いた舞台に全員シーンと固唾を飲んだ 初めて聴く噺ではないのでストーリーは分かっていても堪能する オチは夢は土蔵(五臓)の疲れ 万雷の拍手で高座を降りた 階段が狭いので危ないとも言って笑わした
さすがである 鶴二さんが尊敬する20年先輩との落語会 これからも番外編を期待します 「柳田格之進」の名演も聴きたかった

2017年10月31日火曜日

無学に鶴二さん登場


鶴二さんが無学亭で演じるとの葉書が届いたので早速申し込みした 無学亭は家から歩いても15分くらいなので近い 田辺寄席も近いが歩いてなら30分弱 バスなら20分くらいか 無学は由瓶さんがよく出ているイメージがあるが鶴二さんとは珍しい
今日は紫さん まん我さん 鶴二さんとの三人の「小さな落語会」その5 午後のひとときに落語を3つ とのご案内 改装された無学亭に行くのは初めてである
たまたま仕事も休みでラッキーだった 近所で好きな噺家が来るというので楽しみにしていた 月曜日の午後 さてお客は何人くらいかと思っていたら40席の椅子は空席が3つくらいだった 先日の田辺寄席でお知り合いになったIさんも来られていた
鶴二さんの登場 皆さんのお目当てである マクラでここは2回目と言っていた 松鶴さんの住まいは住之江区御崎2丁目にあってここは物置だったと説明 実は私も御崎に住んでいて松鶴さんの家に遊びに行ったことがある 昭和47年ころである 鶴二さんの入門は昭和61年だから御崎で修行していたのである 御崎は住吉新地といって「堀江」という料亭もあった 芸者さんもいたのだろうか 松鶴さんの住まいは下町の長屋であった 新地市場の魚屋さんにああちゃんと一緒に来ていたのも記憶している 初舞台で「平林」を絶句したこと 母親とおばさんが来ていた 客は5名 東粉浜会館などなど楽しい噺を聴かせてくれた
鶴二さんの「包丁間男」は初めて聴いた 相変らず上手いまん我さんは四代目文我さんの弟子とか 文我さんは独立してやっているのにまん我さんは米朝事務所所属 切れの良い語り口の咄家で今日の演目は「はてなの茶碗」そして上方落語会きっての美貌の持ち主である紫さんは露の都の3番弟子とか 「看板のピン」を演じた 本当に紫さんは可愛いと思う 先日の彦八まつりでサインしてもらったが女性のファンも多く周りを取り囲んでいた 今度は誰を伴侶に選ぶのか注目の的である

三津寺甘茶寄席とは


先日 難波の三津寺に参詣したときに甘茶寄席のチラシを見つけた 甘茶とはアマチュアのこと 洒落である 池田の落語ミュージアムで社会人落語選手権というのを毎年やっているというのは聴いたことがある しかし行ったことはない 一度聴いてみたいなという気持ちがあったので良い機会だと思い出掛けた
当日は台風の影響で雨がたえまなく降っている 会場に着くとほぼ満席状態 たぶん親戚縁者か 年配が多かった 通常の落語会とは違う雰囲気だった 最初は女性で「かしこ」さんの「あくびの稽古」 続いて大きな声の「稲佐久」さんの「動物園」 次は「水車」さんの「二番煎じ」お酒を勧する陶器持参しての噺が良かった 続いて「おり鶴」さんの「赤とんぼ」で仲入り これが市長賞をもらったようで熱演だった 後半戦は「晴太郎」さん「真心タクシー」続いて「ぽんぽこさん」の「天狗裁き」トリは「安庵」さんの「高津の富」だった 今回が第7回とあった 皆さん流暢でさすが名前をもらって演じるだけのことはあった 六代文枝師匠の名前が良く出て来て三枝時代の創作落語が演じられたのは楽しかった 特に「おり鶴」さんの「赤とんぼ」は歌もお上手で最高の笑いだった
この三津寺は古典落語の「まめだ」の舞台としても有名な寺である 米朝師匠の全集にも入っている 確か三田純市先生の作品だったと覚えている 短い噺であるが秋の落ち葉をみると豆狸(まめだ)を思い出す

2017年10月27日金曜日

田辺寄席800回 祝


田辺寄席が10月21日の神無月昼席で遂に第800回を迎えた この日はいつもの倍の200名の参加があったという マスコミもジャーナリストの顔も見えた 大入り満員とはこのことか 札止めである あいにく台風21号で悪天候であったにもかかわらずである 
いつものように文太師匠の開口ゼロ番でスタート 三語さんの「狸賽」 小春団治師匠の「代書屋」 文福師匠の「お笑い演芸教室」仲入りの後は口上 司会は文太師匠が務めた 左から鶴志師匠 文福師匠 福團治師匠 小春団治師匠 右端が文太師匠 にぎやかなざっくばらんな口上となった 
後半は鶴志師匠の「長短」 トリは文太師匠の「愛宕山」笑いに包まれてお開きになった そのあと直ぐに鏡開き アナウンスが特になかったので半数くらいが残った 17時30分からパーティが開かれ私も参加した
私が田辺寄席の会員になったのは2007(平成19)年 従って10年になる それまでは家から近かったけど仕事や日程の関係でなななか行けなかったのである 1974(昭和49)年といえば私が28歳のとき 島之内寄席には時々行っていた 暫というミナミの料亭が多かった 千里セルシーも もっぱら四天王の時代で噺家も少なかった時代 田辺寄席も若手がここから育ったのだろう 今は繁昌亭などの常設の小屋も出来 噺家も増えた 田辺寄席はいつまで続くか分からないけど継続を祈念する
今日は「ごまめ~の~いっちょうかみ」のごまめさんに会えて落語談義をさせて頂いた いつも楽しい記事を読ませて頂いている どんな方なのか気にはしていた方にお会いできて嬉しかった一日でした ラインもつながりありがとうございました

2017年10月9日月曜日

三喬改め七代目松喬襲名披露


10月8日(日)松竹座にて襲名披露がスタートした これから来年5月まで各地で七代目松喬襲名披露公演が開催される 今日はその初日である 14時からと18時からの2回公演 松竹芸能が総力をあげての興行であった
今日は落語仲間3人で14時からの舞台を鑑賞した まずは一番弟子の喬若さんが登場 わずか10分の持ち時間とかで得意の「松坂大輔です」のマクラは飛ばしていきなり「野ざらし」なかなか落ち着いて演じていた感じがした 続いて弟弟子の遊喬さんの「上燗屋」 これなんぼやと言ってあてを食べまくる呑み助 笑える噺である 続いて人気者の鶴瓶師匠の登場 六代目松喬さんとは仲が良かったのは有名 そこで今日は六代目に聴いてもらった「青木先生」の噺 創作落語である 浪速高校時代の名物先生が出てくる鶴瓶師匠の得意ネタである 生で聴くのは初めてだった 最後は手を振って舞台を下がった 次は江戸からのさん喬師匠の出番 六代目とは「喬」の縁で二人会をよくやっていたと思う ネタは「抜け雀」さすがである うまい 聴かせるなあ その後仲入りとなった
お楽しみの口上 銀瓶さんが司会 福団治師匠 ざこば師匠 六代文枝師匠 さん喬師匠 鶴瓶師匠の順で口上を述べた ざこば師匠がどんな風に述べるのか 皆さん注目していたと思う 
口上の後は、そのざこば師匠から 途中で弟子の都丸さんこと塩鯛さんが登場して二人のトークでなんとか時間を持った感じだった まだリハビリ中とのことでまだ時間がかかるように思った
トリは三喬改め七代目松喬師匠の登場 思い出の「初天神」を演じた 最初のおかみさんが着物を縫うシーンはいつもの芸 それからどうした 北海盆唄もオリジナル 途中四角い行灯で「きびしょつき」という聴きなれない言葉が出たがこれは六代目も使っていた きびしょというのは急須のこと 先に出ている小さな注ぎ口=こどもの陰部を指すらしい 知らなかった 台湾の砂糖 七代目の細やかな話芸が楽しかった 帰宅して六代目の初天神をDVDで観たが それぞれのクスグリが個性を発揮して落語は飽きないなあと感じた次第である 七代目のご活躍を祈念します

2017年8月30日水曜日

噂の咄家 金原亭乃ノ香が登場


鈴本演芸場の8月下席の昼席 座布団返し めくりを返す高座返しをしている女性が余りにも美人で驚いた 乃ノ香?とプログラムに書いてある ネットで調べるとあの金原亭世之介師匠の弟子ではないか 先日の田辺寄席で文太師匠が「東京には凄い美女がおるとの噂 世之介師匠のところの弟子」 と言っていたのを思い出した ああそうか 鼻筋の通ったさわやかな大きな目が印象に残る 高座返しのときは膝を立てて客が座り落ち着くのを確認 目配りしている姿はなんともいえない雰囲気を持っていた 仲入りでは下に降りて客席に向かって注意事項を述べていた 背も高い 目立つ 目立つ
さて 本日も豪華メンバー 開口一番は前座の柳家寿伴(じゅばん)の初天神 おとっつあんとこどものあっち向いてこっち向いての所謂「上下(かみしも)を切る」がバラバラであったように思った 小さん師匠の弟子の柳家三壽の弟子 知らないなあ
二つ目は三遊亭伊織 大安売り 続いてジャグリングのストレート松浦 なかなかの男前だった 三遊亭若圓歌は師匠の圓歌の想い出噺 漫談 高知県出身と言っていたな 
三三さん登場 元犬 さすが軽快だ ニックスの漫才 姉妹で漫才なかなか面白い 文菊さんは権助提灯 聴かせる噺家だ 一之輔さんは浮世床 Jアラートの小噺最高 正楽さんの紙切りでは最初のご挨拶の「花火」を頂く 一朝師匠は天災 さすが江戸っ子 地味だが上手い 仲入りの後はジキジキの音曲漫才 馬るこさんは転失気 新人賞を取っただけのことはある 将来の人気者 圓太郎さんはツル 小噺が面白かった 続いてダーク広和さんの手品があって 主任は三遊亭歌武蔵さんの甲府ぃ 熱演でした お得意の「ただ今の協議について説明します」と言って笑わす 
今日はどの噺家も好きな人ばかり 大満足の寄席でした 

2017年8月14日月曜日

ハルカス寄席お盆特別興行


たまたま通りかかったら特別興行をやっていた 迷わず会場に 5分前だった 4列目の席が空いていたので着席
喬若さんの「野ざらし」で開演 マクラで上方落語界の五木ひろしと言っていた いつもは松坂大輔と言っていたのに どうして思わず チャチャをいれようと思ったが止めた マクラは聴いたことがある 島根県の学校寄席の噺と京都の舞鶴の小学校の女性校長が大阪大学の落研出身だった噺 なかなか面白かった なかなかの成長株である 夏らしく「野ざらし」 続いて文鹿さんの「持参金」これは良く出来ている噺 ややこしい噺だがさすがうまくまとめていた トリは桂かい枝さんの「茶屋通い」 かい枝さんはこのメンバーのリーダー的存在 英語落語の第一人者 マクラといい「茶屋通い」といい申し分なし
いったん退場して後半戦に 喬介さんが出てきた 「落語やります・・・」で始まるフレーズはお馴染み 笑福亭得意の「寄合酒」 時間調整で「わあわあ云うております寄合酒でございます」で終了 続いて初めての「ナオユキ」の「漫談」 これを一度聴きたかった 帽子をかぶり髭をはやした独特のスタイルで20分間 日常の面白い小噺を連発 51歳とか いわゆる「ピン芸人」である いくつか繰り返して喋り オチをつける 師匠は笑福亭鶴光 なかなか面白い 若い人に受けていた トリは鉄瓶 「てっぺい」だが「てつびん」と読む人が多いらしい 師匠の鶴瓶に改名を頼むとか言って
笑わしていた 「竹の水仙」を演じた 左甚五郎の噺だが名前を出さなかったのは何故だろう 他の噺家もそうだろうか 6名の若手噺家の競演は実に楽しかった


2017年8月4日金曜日

最後の松喬一門会


7月29日土曜日 30日日曜日の2日間にかけて松喬一門会があった 三喬さんの話によると今後は直弟子だけの会は行うとのこと 従って三喬さんの弟子である喬若さんと喬介さん 生喬さんの弟子である生寿さん抜きの会になる
現在の松喬さんの直弟子とは 三喬 遊喬 生喬 喬楽 風喬 右喬さんの7名 いずれもそうそうたる面々である これからが楽しみである
三喬さんは10月8日に七代目松喬を襲名披露することになっている 三喬さんに楽しみにしていますと受付で声を掛けたら喜んでおられた
喬楽さんは日曜日の出番だったので残念ながら「池田の猪飼い」は聴けなかったが 受付け付近で話をしたら風邪をひいているとのことで大きなマスクをしていた 三喬さんが「こいつ風邪を皆にうつしに来ている」と冗談を言っていたがどうだったのであろうか
土曜日は生寿さんの「金釣り」喬若さんの「粗忽長屋」生喬さんの「帯久」仲入りのあとは三喬さんの得意の泥棒ネタ「おごろもち盗人」まで聴いた 遊喬さんの噺は時間の関係で退席した
三喬さんは何故「もぐら」が「おごろもち」になるかをスケッチブックで説明 「もぐら」から「もんぐら」「もんぐらもち」「おもんぐらもち」「おごろもち」になったというような解説があった(聴き間違いかも)
最後の一門会は盛況でなにより これからの一門の活躍を祈念したいと思う パンフレットは風喬さんが描いたもの ほのぼのとして可愛らしい 大阪弁では「かいらしい」

2017年7月23日日曜日

田辺寄席文月席も最高

第793回は桂文三さんの段だった 文枝門下であるから文太師匠と同じである 普段は両手を開いて「ぶんざ」「ぶんざ」とニコニコしながら自己紹介するのだが 今日は知っている人ばかりということで省略した模様 そうか以前は「桂つく枝」と名乗っていたので「文三」に襲名したことをPRしていたのだ しかしそれは定かではないのだが 「かい枝」さんの上ということは油の乗り切った噺家なのだ
文三さんの近年の活躍は目を見張るばかりだ 2016年の繁昌亭大賞を受賞 繁昌亭にはよく出ていることも背景にあるのではないかと思う 
今日の2席は「盗人の仲裁」江戸では「締め込み」という噺 それに「稽古屋」 いずれも上手で大いに笑った 締め込みは盗人が入って家の中に「締め込む」こんだことから夫婦喧嘩が始まる 落語にはよくある噺だ 稽古屋も踊りの手つきが上手かった
前座は愛染さんの「うなぎや」ベテランの竹丸さんは「立候補」(桂三枝作)お馴染みの文太師匠は「百人坊主」江戸では「大山詣り」であった 心配していた日曜の昼席であったがお客さんも100名くらいいただろうか 
8月は19日土曜日が宗助さんの段なので是非聞きに行きたいと思う

2017年7月14日金曜日

第1回いかすり寄席


座摩(いかすり)神社は大阪のど真ん中にある神社 初代桂文治が約200年前に最初に寄席を催したところである 記念碑も数年前に出来た この神社で第1回の寄席が開かれた 本町の昔の伊藤忠商事ビルの西隣の静かなお宮である 
桂文我さんからの案内で是非行ってみたいと思った 8名の咄家も面白い顔ぶれだった テーマに合わせてネタを選んでいたのもユニークである 昼席と夜席があったが都合で夜に行った 15時に開演 何時に終わるのだろうか 8名もいるので・・・テーマは「神様に因むネタ」だった
開口一番 福丸さんの「元犬」時間の関係で半ばで終わった もっと聞きたかったが残念 「もとはいるか」のオチが聴きたかった 続いて梅團治さん還暦だそうだ 「黄金(きん)の大黒」小拍子をやたらに叩くのが気になった あんなに叩かんでもいいのに 続いて三歩さんの「生まれ変わり」何回か聞いたが爆笑 仲入り前のトリは米平さんの「死神」これも素晴らしかった
仲入り お待ちかねの文我さん 「恵比寿小判」という小噺 将棋の藤井聡太君のマクラがあった 「負けました」の潔さ それに引き換え 安倍さんの・・・ 続いて三象さんの「三象噺(神社編)」は爆笑の渦 最高に面白かった 続いて文都さんの「茶屋通い」これも上手かった トリは宗助さんの「三年酒」初めての噺だったが 良く出来た噺で面白かった この噺はお寺では厳禁 神社でやる噺ということの説明があった 三年酒というのは飲むと三年間酔いが覚めないという 神式で土葬のため生き返ったという噺で良く出来ていた さすが落語 素晴らしい



2017年7月8日土曜日

上方落語の会を楽しむ

第376回NHK上方落語の会に行ってきました 今年で2回目 16時45分の受付開始時間には既に300名近くが並んでいた いつものように爺婆ジジババの行列 本当に落語が好きなのか 暇つぶしなのか 現に半分近くは寝ていた 隣の女性も来たときは威勢が良かったがスヤスヤ 噺家も途中でいじっていた
今日の5名は 團治郎 市楼 ちょうば 小染 仲入りの後は 由瓶 トリは吉弥であった 演目は桃太郎 親子酒 おごころもち盗人 くっしゃみ講釈 鉄砲勇助 吉弥は狐芝居(小佐田定雄作)人気者の吉弥がお目当てだろうか
その吉弥の狐芝居はもうひとつだった オチがどうかなあ 日本の話芸で放送されるという 初めてではないか 確か ちょっとテンションが上がっていたのでは テレビで再度噺が聴けるのが楽しみである
芝居噺は吉弥の得意とするところ いつもマクラで出てくる 中村屋 成駒屋 松島屋 高島屋 島屋 出汁のもとというフレーズはさすがなかったのが残念 高島屋は屋号としては本当にある
吉弥は人気者である 関西のテレビにもたくさん出ている これからのホープだろう 上方落語界を背負う人材として活躍を期待したい

2017年6月30日金曜日

田辺寄席第788回は盛況

6月の水無月席の17日の昼席 新じっくりたっぷりの会は笑福亭生喬の段 だった 生喬さんはなかなかの勉強家で芸達者 好きな噺家の一人である 今日も珍しい噺をやるというので楽しみだった
まずは「青空散髪」という創作 林家染五楼作で何回か聞いたことがある 天王寺を連想する上方ならではの笑いが一杯 続いて「重ね扇」という古典 笑福亭松鶴が演じていたようだが最近では演じる人がない珍しい噺 それでも今はさすがネットで検索すればユーチュウブで出てくるから凄い 歌舞伎の噺であったが生喬さんがじっくり演じて噺に引き込まれた さすがである
今日は弟子の生寿さんの「孝行糖」と鶴瓶門下の瓶吾さんの「皿屋敷」 文太師匠の「蛇含草」が演じられ たくさんのファンを喜ばせた 「蛇含草」は今まで聞いたことのないストーリーで文太師匠の得意の「贋作」だったが凄く面白かった
ところで田辺寄席がピンチだということがマスコミにも伝わり、今日も取材があったようだ 私も少しばかり寄付をした なんと100口10万円も寄付をされたファンもいて世話人の方は喜んでおられた 若い人が少ないのが残念であるが会員としては楽しみにしているので火が消えることは避けたい 今日は少し早めに行ってチラシの折り込み作業をお手伝いした さわやかな気分で落語を聴いたので満足した一日でした

2017年6月12日月曜日

たま独演会2017夏

たまの独演会 ほぼ満員の300名 年配が多かった 根強いリピーターだろうか たまはチケットの売り方も親切だ いろいろ考えてくれている 今日もチケットレスでEプラスの画面で入場 ところが受付が今一つ知らないので困ることがある
さて慶治朗が最初に登場 なかなか男前だ 確か米團治の三番弟子 写真では丸坊主だが髪を伸ばして登場 マクラが面白かった 蕎麦屋の主人が男と思い込んでお父さんお父さんと呼んでいたら実はお母さんだったとか 「みかんや」も上出来
二番目は呂竹 鳥取大落語研究会出身 松鶴師匠のマクラは途中まで良かったのだが九官鳥の「誰や」でとちった それからは何だか動揺して「近日息子」もやや出来悪し こんな実力ではないのに 笑いが少なかった
たま登場 マクラは松鶴の話題と笑福亭小松の話題 二人とも亡くなっているからということで特に小松のエピソードを語った 小松という咄家は知らないのでピンと来なかったのだが マクラの後は新作落語の披露だった「クイズ」という噺 これは実に良く出来ていた 皆さんの反応を見ながら喋ると言っていた さすがだ 続いて演じたのは権助芝居だった これは初めて聴く噺だった
仲入りの後は江戸から瀧川鯉朝が登場 師匠は春風亭柳昇らしい 自己紹介が面白かったので印象に残った 新作落語の「街角のあの娘」不二家のペコちゃんの噺 やはり江戸の噺は上方とは違う
最後はショート落語と三十石 呂竹と慶治朗も声を出して賑やかに演出 ここらがたまが他と違うところ 次回は10月9日とのことである 

2017年5月12日金曜日

第374回上方落語の会

久しぶりにNHK大阪ホールに行った 2回目である 公開番組の観覧申し込みにあたれば入場無料 17時から指定席と交換するということで15分前に現地に行くとすでに約500名近くが並んでいた 驚いた 何時から並んでいるのか? 幸い5列目で鑑賞できた
この時間帯は若い人は無理である ジジババジジババが佃煮のように固まっていた 常連さんがほとんどではないか 東京でもやっているが無料ではない 東京落語会という会で2470円お代を頂く もっとも東京はほとんど「真打」ばかりで大阪とは違う この演者でお金を取るとなると大阪では200名くらいしか集まらないのではないか 東京のこの会で3本くらいを日本の話芸で放映する 大阪からは最後の演者のものを放映する 他は大阪ローカルで放映する
今日は南光師がトリであった「抜け雀」を演じた たしか38分の熱演であったので放送では30分に編集しないといけないがマクラをカットするのだろう 飛梅「うなぎ屋」二乗「癪の合薬」生喬「天王寺詣り」と落語の踊り「さつま」 仲入りがあって文鹿「青菜」そして南光師の噺
南光師はサゲを「鞍馬のように天狗になるなよ」に変更していた 通常は「駕籠かきにした」であるが少し分かりにくいので変更したのだろう それで止まり木を鞍馬山の木を使ったとか言っていたので結びつけたのだろう なかなかの名演技であった 個人的には生喬さんがもうそろそろ日本の話芸に出ても良いと思うのだが

2017年4月17日月曜日

ラッキー植松さんが描いた似顔絵

久しぶりに田辺寄席に行った 竹林さんの段 その他 浪曲もあった 今日は竹林さんということで特別にラッキー植松さんの似顔絵コーナーがあった 植松さんは竹林さんが年数回執筆している新聞にイラストを描いている縁で 今日田辺寄席に来られたようだ 
最初躊躇したが思い切って描いてもらうことにした わずか10分の作品 記念になった部屋に飾っているが家族には似ていると言われたので似ているのだろう
さて 田辺寄席 最初は華紋さんの「道具屋」 竹林さんは「仏師屋盗人」(初めて聴く噺だ)続いて文太師匠の「黄金の大黒」 仲入りがあって京山幸太さんの浪曲「雷電と八角」最後は竹林さんの「ねずみ」
浪曲の京山幸太さんは22才とか 二代目京山幸枝若さんの弟子とか 誰かの俳優に似た男前である 浪曲らしくもっと雷電と八角の相撲がどうなったか聞きたいところで終わった
今日は多かった 今 田辺寄席が危機を迎えている 3席の内 土曜の夜席 日曜の昼席のお客が少ないとのこと 私もそれは感じていたのだが 年配者が多いので土曜日は10時くらいからするとか 工夫が必要かなと思う

2017年3月22日水曜日

江戸・上方落語の共演

江戸からは 前座の桂伸しん 二つ目の鯉白 真打の米福 上方からは三風 4名の咄家の落語会があった 江戸の咄家は落語芸術協会所属 だから知らない人ばかり だからどんな噺をするのか興味があった
伸しんは「饅頭怖い」結構上手い 声が良く通る 30歳後半と言っていた 若手ではない分達者であった ご当地の「風呂敷饅頭」なども入れたアドリブは良かった
鯉白は「りはく」と読む 鯉とくれば瀧川鯉昇師匠の弟子と分かる おかっぱ頭で登場した 都会的な顔をしていたので東京かと思ったら全然 ご当地の出身とか 会の終了後に知人が寄ってきて 主人の甥とか 驚いた 演目も「万病円」という珍しい噺であった 武士が偉い時代の噺 風呂屋で武士がふんどしを洗っている驚きのシーン 初めて聞く噺だ 三代目金馬が演じているのを帰ってから発見 上方では聴けないので得した感じ
真打の桂米福さんは桂米丸の弟子とか 富山県出身 「替り目」だった なかなか歯切れの良い上手い噺家だ 途中までだったが熱演 ご当地の「らっきょ」を入れるなどして楽しませてくれた
仲入り後 色物の手品の小泉ポロン 若い女性 年齢不詳 なかなか可愛い感じ 笑い声が耳に残る トリは桂三風さん 今日は参加型の噺にしなかった 得意の振り込め詐欺の噺 いつもは「助けて 助けて」を会場の人に言わすのだが今日は遠慮したのだろうか 爆笑の渦だった なかなか楽しませてくれた落語会 無料というのが一番うれしい

2017年3月14日火曜日

たまの独演会 2017春

たまの阿倍野独演会は満員御礼 根強いファンがいる たま 本当に面白い 阿倍野でやってくれるから楽 自宅からバスで10分 田辺寄席よりも近い たま独演会は連続4回目となる 今日は楽しみな噺家が登場する
まず 桂りょうば 枝雀さんの息子さん 「強情灸」お父さんに表情そっくり 続いて露の紫 「風呂敷」色気のある美人噺家 自分では宮沢りえ似と言っていたが そのくらい魅力ある顔をしている そして たま「ガマの油」と「人形買い」を演じた もちろんマクラでは森友学園を面白おかしく話した
仲入りの後は 銀瓶「持参金」本当に銀瓶は上手いなあ お金が回る回る オチはカネは天下のまわりもの 大変な噺ではあるが良く出来ている古典落語 トリは たま「ショート落語&俺の手」お待ちかねのシヨート落語はメモした 隣に座った人もメモしていた お題は森友学園 1549 聖人 894 東京&三重 哲学 献血 右翼のスピーチ 
最後のスピーチが最高 パナソニックは元の名前に直せ ナショナリズム 
次回は6月12日 早速予約をしてしまった

2017年3月1日水曜日

春團治追善興行 松竹座にて


はやいもので三代目春團治師匠が亡くなって1年を過ぎた 松竹芸能の筋書き通りに四代目も春之輔さんに決まった 今日は一門全員が揃っての口上だったのだが春蝶師が用があり来れなかった 残念である もっと大事な用事があったのかどうかは不明 小春團治師の軽やかな司会で一門の口上は盛り上がった
今日は江戸からも名人が来て豪華だった 昼の部は文珍師匠 歌丸師匠 鶴光師匠 が出演 夜の部は市馬師匠 鶴瓶師匠 ざこば師匠が出演した 
昼の部のトップは春雨師の皿屋敷 今日は三代目の演目をかけていた 梅團治は野崎参り 春若は代書 春之輔は幸助餅 福團治は藪入りなどがかかった
ゲストの文珍師匠は新作の「あこがれの養老院」 歌丸師匠は紙入れ 
仲入りがあって 小春團治師のアーバン紙芝居 鶴光師匠の竹の水仙 トリは福團治師匠の藪入りだった
文珍師匠は笑うツボを心得ている 銀行強盗をして刑務所に入って暮らす夢を見ている老夫婦の切ない物語 爆笑の渦だった
驚いたのは歌丸師匠 腸閉塞 肺炎を患いながらマクラも本題も素晴らしかった 声がよく出ていた さすがだ 感動した 今日は歌丸師匠の元気なお姿を拝見できただけでも来た甲斐があった

2017年2月6日月曜日

正楽師匠の紙切りは国宝級


正楽師匠は「紙切り」の名人 二代目正楽に入門して平成12年に三代目正楽を名乗る 実は二代目正楽は次男が二楽と名乗り やはり「紙切り」をしている たぶん四代目正楽を将来は名乗るかも知れない 紙切りは男性だけかと思いきや 林家花という若い女性も最近デビューしたようだ 
正楽さんのファンは多い たいてい席は一番前に陣取っている 私も師匠が出ると「待ってました」と声を掛ける 勇気はいるが一度やれば後は声は出るようになる 初めは震える 
正楽師匠が最初にあいさつ代わりに切るのがこの「相合傘」だ 希望者にプレゼント 私がゲットしたのは声を掛けたからだ 
正楽師匠は身体をくねりながら紙を動かして切る ハサミではないらしい 紙を動かして切っていると言っていた 何故身体を動かすかというと・・・正楽師匠 自身の身体の動きとお囃子を止めて ハサミでただ無言で切るというポーズをとって 暗い表情をするのが得意のギャグ 何でも切りますよと言ったら奥のお客さんが前に出てきてお菓子の袋をもって来てこの袋が固いから切ってと言われたというのもいつものパターン
この日は「土俵入り」とか「猫の七五三」とか「幾世餅」とか言われて見事に切っていた 国宝級だと思うのだが・・・この作品は大事にしたいと思う 

顔ぶれ豪華で大入り満員


いやはやこんな豪華な顔ぶれに大満足 席は一番前に座った
前座は朝七(一朝師匠の弟子?七番目?)の牛ほめ で始まった
前座がこの日の進行を行っていた

一蔵 浮世床 なかなか上手いなあ 趣味はダイエット 特技はリバウンドと言っていた
木久蔵 太鼓腹 結構上手くなっていたのには驚いた 華がある 親の七光りかな
ダーク広和の手品 一番前だったので指名されて「ロープの紐切り」を手伝う
文雀 表彰状(新作)泥棒の話だが良く出来ている 爆笑
玉の輔 看板の一 軽快に演じる とにかく明るい 手ぬぐい集めが趣味とか
紋の助 独楽を廻して遊ぶ
文蔵 寄合酒 達者な芸 誰かと思ったら文左衛門さんではないか 文蔵を襲名したのか? 真近で見るとやはり怖い顔だが 結構人気者
正朝 紙入れ 上手い 聴かせる
ロケット団 漫才 面白かった 左は山形出身 四文字熟語 小池知事ときたら豊洲市場
左龍 羽織の遊び 摂は・・・というのが面白い
文菊 初天神 なかなかの本格派 将来の大物だ
正楽 紙切り 最初のご挨拶代わりの「相合傘」を頂く 待ってました ありがとうございます
天どん たらちね 独自の世界がある 解説付きで喋る
文楽 権兵衛狸 やはり文楽の名前だけある芸
仲入り
朝也 やかんなめ 今秋に真打となり 三朝を襲名 期待が持てる人材
すず風にゃん子・金魚 漫才 舞台でお客の差し出したバナナを食べる金魚 ゴリラそっくり
一之輔 鮑熨斗 まさか人気者が出るとはラッキー 余裕充分の芸 
圓太郎 正しい外交官 得意の外交官小噺 時間調整かな
仙三郎 傘廻し 親子3人で演じる 
一朝  二番煎じ さすがユウティリティプレーヤー トリはこの人 今日は一門勢ぞろい


2017年1月22日日曜日

落語特集「男の隠れ家」


図書館には月に1回くらい行くようにしている お目当ての「新潮45」はなかった 聴くと2人が予約しているという 他になにか・・・と思ってみたら「三三」さんが表紙の雑誌が目についた なかなか面白そう 700円か 本屋さんで買おう
写真家 橘蓮二氏が撮影した写真一杯 これだけで値打ちがある 橘氏は落語界での有名な写真家の一人 最近『夢になるといけねぇ』という本を出版したとのこと その出版記念の落語会で三三とか志の輔さんが落語をしたというから凄い 三三さんは自身が一番好きな噺という「不幸者」 志の輔さんは最近よく演じる「帯久」 本のタイトルから言えば「芝浜」が似合うのだが・・・三三さんは先日当方に来られたときの「マクラ」を文章にしたものが掲載されていた なかなか文章もお上手である
今回の特集は二つ目が中心となっている 今注目の二つ目として わさび 小痴楽 志の春 こはる 笑二 宮治 吉笑 ぴっかり 正太郎 小辰 鯉八 粋歌 市弥 緑太 昇々 駒次 夏丸 A太郎 昇也 一蔵が上がっていた 半分は知らない 最近テレビで「ミッドナイト寄席」が放映されていている 二つ目にスポットをあてている 永年の感から大体はこれはものになるというのが分かるがやはり噺を聞いてみないと分からない 大変だ800名も噺家が居て一握りの者しか成功しないこの世界 頑張ってください それにしても上方の咄家を特集して欲しいのだがあまりその動きはないようだ

2017年1月17日火曜日

たまの落語は型破り

今年2回目の落語会 最近は笑福亭たまに肩入れしている いや凄い ファンも多い 若い人が目立つ 今日のABCホールは満員だった 初めてのホール ここが福島のABCホールか この場所は昔々大阪大学医学部があったところだ 懐かしい
この日のたまは自作の創作落語の胎児と古典の饅頭怖い 三席目は得意のショート落語と鼓ケ滝 たまにかかったら古典の饅頭怖いもユニーク 話し方も落語調ではなく解説風 独自の世界を展開している たまワールドといったところか
今日は江戸から柳家小ゑん師匠をお招きした 小ゑん師匠も「長い夜・改Ⅱ」を熱演した 前もってユーチューブで聴いていたので大体は分かっていたが 初めての人は最初は違和感があるような空気を感じた 電気屋の倅ということで笑わしていたが江戸の咄家は大阪ではやりにくいだろうなと感じた
二葉さんも自作の3年2組の高田君 桂米二さんの弟子だ 駆け出しの頃はアフロヘアだった ひろばさんにも会って話したことがあるがだいぶ落ち着いた感じ 初めて聴く「狸の化け寺」もなんとなく面白かった 次回は3月12日 楽しみである

2017年1月12日木曜日

桂りょうば「つる」を演じる


12月17日の田辺寄席 第770回のお目当ては桂米二さんだった 米二さんの「ふぐ鍋」と「除夜の雪」が聴きたかった その前に登場したのが枝雀師匠の息子さんの桂りょうばさん ざこば師匠に入門してこの秋に年季が明けたとのこと 通常3年のところ1年で終えたらしい この配慮はざこば師匠らしいなあ りょうばさんの「つる」を聴いても枝雀師匠とは全然似ていないので息子さんと言われれてもわからない 
りょうばさんは40歳を超えているとか 遅い弟子入りだったので苦労したはず 親の七光りと言われてプレッシャーも多いことと思うが是非頑張って欲しいと願う 特に爆笑王を父にもつだけに比較される 最近は親子や孫の咄家が多いのに気付いた 今活躍しているのは 上方では 春蝶 米團治 八光 小梅 のんき 江戸では正蔵 三平 木久扇 王楽 金時 小痴楽 などなど りょうばさんには独自のワールドを作って欲しいと願う

新春・文太噺の世界DX


2017年1月7日は高津の富亭に 今年最初の落語会 高津の宮に初詣りして受付に 世話役の方に新年の挨拶をして会場に入る やや少ない こんなデラックスなメンバーなのに・・・ 桂小きんの「牛ほめ」 文太師匠の「初天神」 笑福亭鶴志の「試し酒」 仲入りの後は 桂春蝶の「紙入れ」 トリは桂千朝の「抜け雀」であった なんと五代目桂文枝、笑福亭松鶴、桂春団治、桂米朝の四天王の弟子が勢ぞろい まさにデラックスだった
ところで桂小きんは誰かなと思ったら なんと五代目桂文枝のお孫さんだった 今は桂きん枝師匠門下となっている 初々しい舞台であった やはり喋り方はお爺さんの桂文枝に似ているような感じがした
後から枝雀さんの息子さんが噺家になりましたねと世話役の方にお聞きしたら12月の田辺寄席に来てたでと言っていたので名前を聞いたら「桂りょうば」さんとか そういえばこの前聴いたなあと思い出した