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2011年5月18日水曜日

動物園

前座がよくやる噺と思う。三喬師匠のお弟子さんの喬介さんから目の前で聞いた。「落語やります」と三喬さん。これが彼のトレードマーク。移動動物園で虎が死んだ。困った園長の長谷川さんが虎のぬいぐるみを着てくれる人を探す。1日1万円のアルバイトに応じた無精者。虎の歩き方、首の振り方を教えてもらう。さあ開園。虎の周りには人だかり。虎が子どもに向かって「パン呉れ」と声を出す。驚く子ども。しばらくして今日のメーンイベントのライオンとの対決が始まる。そんなことを聞いていない虎。ぶるぶる震えている。
ここがクライマックスである。さあどうなるのか。噺は盛り上がるところ。ライオンが虎に近づいてささやく「心配するな、俺も長谷川さんに雇われて来た」。サゲが分かり易い。喬介さんからは、虎の仕草を教わった。手を交互に出して首を逆方向に振る。子どもにも受ける楽しい噺である。虎のぬいぐるみをみると思い出す。

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