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2011年5月21日土曜日

元犬

3年前の京都大学学園祭で聴いた「元犬」が良かった。演じたのはなんと他大学(母校であったが)の女性。彼女は551の蓬莱のなるみちゃんに似ていた。司会者がそういう紹介をしていた。京都の各大学の落研のお歴々が集まっていた。女性が多かった。朝から晩まで50人くらい登場。
「元犬」は、シロのお噺。シロ犬が人間に近いそうである。そのシロが人間になりたくてお百度を踏む。そうすると人間に。落語はありえない話の連続だ。想像を超える話が共感を得る。人間になったシロは、名前を聞かれて「ただシロといいます」から只四郎と命名される。只四郎は、昔の癖が出る。ごみ箱をあさったり、チンチンしたり。女中の「もと」と仲良くせよとご主人から言われる。主人がもとを探す。「もとはどこか、もとは居ぬか」。シロは、答える。「もとは犬、今朝ほど人間になりました」がサゲ。分かりやすい。彼女が落語家になったという話は聞いていない。

1 件のコメント:

  1. 「元犬」は,今年の正月の番組で,志ん朝版を聞きました。
    本当に面白く聞かせてくれて,さすが志ん朝,と思いました。

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