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2011年5月25日水曜日

鴻池の犬

3匹の犬の悲しくもつらい物語である。クロ・ブチ・シロの3兄弟の内、クロが鴻池家に引き取られる。江戸の噺家が演じるときは、江戸から大阪に舞台が変わる。クロは贅沢な生活をする。一方、残された2匹は落ちぶれて大阪にやってくる。
この噺は、枝雀師匠が演じたら天下一品とか。十八番のようである。枝雀師匠の話では大阪市内が舞台である。二番目は事故死。末弟と長兄の出会い。鴻池宅では、シーコイ、コイ、コイで好物にありつけた。またシーコイ・コイで呼ばれたと思いきや、ボンをおしっこさせていたというサゲで終わる。そういえば親は子どもにおしっこをする際にシーコッコ、シーコッコと言ってさせていたことを思い出した。枝雀師匠は、親がご当地の出身で昭和20年に疎開していたということを聞いた。生きていれば今年72歳である。弟子の雀々さんが一番似ている。

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