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2011年6月1日水曜日

莨の火

田辺寄席で初めて聞いた噺。林家うさぎさんだった。たばこの火と読む。難しい字です。泉州の飯(めし)の旦那。大金持ちである。今でも子孫がいるようだ。名前は飯とは言わないようだが、聞いたことがある。北新地でのお茶屋遊びでお金を皆にばらまく。気持ちがいい。そのお金はお店に立て替えてもらったもの。お店は警戒して途中で止める。旦那はお店の度量を確かめていたのだ。
大金持ちと知ったお店は挽回策にと慌てて旦那の機嫌を取る。それが凄い。しかし旦那は動じない。お店は何かお役に立つことがあればと問いかけると、「莨の火を貸して」。これがサゲとなる。どっと爆笑。とてもスケールの大きな話で楽しい。これは難しいので若い人が演じるには荷が重たい。

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