最初に聴いたのは確か東京の寄席だったような気がする。自分の名前が出てきたのには驚いた。それ以来好きになった。高木作左衛門、作久左衛門とか作久左右衛門とか書いているものもある。本当はどれだろう。江戸時代のお侍さんである。細川家の家来。貧乏侍である。この侍と浪人千代田卜斎氏と正直もののクズ屋の清兵衛さんが繰り広げる人情話。
清兵衛さんが卜斎さんから仏様を預かる。それを清兵衛さんから買った高木氏、磨いているうちに50両が出てくる。お金を返すが、卜斎さんは断固断る。お金を受け取る代わりに茶碗を高木氏につけて出す。これがまた井戸の茶碗と言って名器。細川さんが300両で引き取る。卜斎さんに返そうとする。卜斎さんは娘のお絹を高木が嫁にするなら支度金として受け取るという。「磨くといい女になりますよ」と言われて、高木氏「磨くのはよそう、またお金が出ると困るから」がサゲ。
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