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2011年6月14日火曜日

お血脈

平成20年2月1日池袋演芸場に13時に入場して、20時30分に退場した。93席は満席だった。豪華な顔ぶれ。権太楼・三三・扇辰・市馬・左龍・菊之丞・喬太郎・彦いち・正雀・馬桜・圓太郎・圓丈などなど。昼の部の主任は喬太郎、夜は圓丈。いずれも満足する噺だった。
お血脈(けちみゃく)は、長野の善光寺が出てくる。本多善光(ヨシミツ)が池のほとりを歩いていると「ヨシミチ、ヨシミチ」と呼ぶ声がする。みると捨てられた阿弥陀如来の像が「余は信州へ参りこちたい」というのでこの像を信州まで運んだ。これが善光寺の縁起とか。ほんまらしい。善光寺でこのお血脈の御印を額に頂くと誰もが極楽に行けるということで大変な賑わいになった。おかげで地獄はさびれてきた。そこで対策を打った。石川五右衛門が登場、首尾よく御印を盗んだものの、それを額に押したものだから、五右衛門さんも極楽に行ったというのがサゲ。お血脈というのはどんなものだろう。免罪符のようなものと解説しているものもあるが、ご朱印のようなものだろうか。演じた扇辰師匠も渋い噺家である。

2 件のコメント:

  1. この噺,まだ聞いたことがありません。

    善光寺のホームページに次のとおり書かれています。

    ▲御印文頂戴(ごいんもんちょうだい)
     善光寺如来のご分身といわれる三判の宝印「御印文」を、僧侶が参詣者の頭に押し当てる儀式です。
     落語『お血脈』でも有名な善光寺御印文は、体に押すと極楽往生が約束されるといわれ、古くから「ごはんさん」という愛称で親しまれています。

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  2. 善光寺さんには2回お参りしました。「ごはんさん」を知っていたらお参りの方法も変わっていたでしょうね。上方でもお血脈という噺は、あまりかかりませんね。「ヨシミチ・ヨシミチ」というところからが面白いですよ。

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