茶碗シリーズ。米朝師匠の手の使い方がバッグンである。目の使い方も。桂三風さんに2009年の彦八まつりで教えてもらった。あれは時うどんの鉢の持ち方だったが。仕草というか所作というか、オーバー目にやるのがコツだそうだ。仕草も落語の楽しみである。想像の世界に導いてくれるのは多少オーバーな方が分かりやすい。
清水の音羽の滝の前にある茶店。茶金さんが、お茶の入った器を不思議そうに眺めている。下から横から、そこで発した言葉が「はてな」。隣で観ていた油屋の行商人がこれは高価なものと思って購入。早速、茶金さんの店に持ち込む。しかしそれはただの価値のない器。どこかが漏れていただけの話。怒った行商人がケツをまくる。さすがは茶金さんお殿様にその話をする。大金が入る。油屋も大儲け。今度はみずがめの漏るのを持ってくる。「火焔太鼓」と同じようなサゲで終わる。
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